色仕掛けで社長を失脚させた17歳。ハマってしまった深い闇――歌舞伎町10億円女社長
「悪いおじさん」がAさんにした提案とは?
やがてBさんと妹はラブホテルで……
「アップス」のお客様たちのその後
誰かに”頼る”と”手を借りる”は違う
話を姉妹に戻します。繁華街には「悪いおじさん」が潜んでいます。 法律が認めていなくても、家を出て社会に出た瞬間から14歳だろうが、15歳だろうが世の中は「大人」と判断します。「子供」の部分を少しでも出せば弱者とみなされ、悪いおじさんに食い物にされます。 18歳未満でお金に困ると、正式に働く先がないので「悪いおじさん」と関わらざる得ない時もあるかもしれません。でも、”頼る”と”手を借りる”は違います。頼るから「悪いおじさんのせい」となり、手を借りたと思うなら「自分のせい」となります。 同じ罪を犯したとしてもこれには大きな違いがあります。姉妹がその後、どんな人生を歩んでいるのかわかりませんが、きちんと自分の足で立って、自分のモノサシで善悪の判断ができる大人になっていてほしいものです。 ちなみにBさん、Aさんと別れた後、また会社を立ち上げて社長をしています。もう共同経営者は絶対に嫌だそうです。騙されないようにするよりも、騙されて一時的に失脚してもまた這い上がれるパワーを持つことのほうがずっと大切です。<文/内野彩華>新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中1
2
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ