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色仕掛けで社長を失脚させた17歳。ハマってしまった深い闇――歌舞伎町10億円女社長

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。  新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第17回は「色仕掛けで男を失脚させた17歳」というお話です。  以前「欲望のためについた嘘が招いた悲劇」という回で、私が経営するキャバクラ「アップス」が17歳の双子の姉妹を雇って営業停止処分を受けたお話をしましたが、今回はその姉妹が犯した罪についてお話ししたいと思います。

「悪いおじさん」と、ある姉妹に起きたこと

双子の姉妹 その姉妹は、中学生の頃から繁華街に繰り出しては遊んでいました。母親が再婚して新しい父親と一緒に住むことになってからは、家にも帰りづらくなったので渋谷や新宿で朝まで過ごすことが多くなりました。宿泊するお金がないので公園で野宿していたときに「悪いおじさん」に出会いました。 「悪いおじさん」はその日、「夜の12時まで男の人の隣に座ってお話するだけで1万円ずつあげるよ」と言って姉妹を釣りました。姉妹はその提案を受け入れ、2万円を手にして大変嬉しくなりました。その次の日から「悪いおじさん」の言うまま、飲食店に出向いては男の人に接客をしてお金をもらう日々が続きました。  そのうち「悪いおじさん」は姉妹に新宿に家を借りてくれました。大変ボロボロのアパートでしたが、姉妹は住まいができたので大変喜びました。そのうち接客はエスカレートして飲食店でごはんを食べてからホテルに行くところまでに変わっていきました。それでも姉妹は毎回1万円ずつを喜んで受け取っていました。

共同経営者のAさんとBさんの決裂

シャンパン 少し時間をさかのぼりますが、「アップス」には、かつてAさんと、Bさんというお客様がいました。2人は一緒によく飲んでいました。Aさんがアイデアを出し、実家が資産家のBさんがお金を出す形で会社を始め、2人は共同経営者でした。  設立当初はとても仲良しでしたが、会社が大きくなるにつれ、2人はケンカが増えていきました。  Aさんはもともとガツガツした性格、Bさんは元来穏やかでのんびりした性格で、Aさんの会社をどんどん拡大したい考えと、Bさんの今まで通りを続けていきたい考えがぶつかるようになっていきました。  次第にAさんはBさんのことを疎ましく思うようになっていきました。  「Bさんさえいなくなれば会社をもっと自由にできるのに……」  Aさんは毎日そんなことばかり考えるようになっていきました。そんなとき交流会で「悪いおじさん」に出会いました。
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「悪いおじさん」がAさんにした提案とは?
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