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任天堂、危機からまさかの急回復。Switchのヒットは続くのか?

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報


ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 任天堂の2018年3月期(2017年4月~2018年3月)の決算が4月末に発表されました。全体としては売上高「1兆556億円」と7年ぶりとなる1兆円超え。過去最高となる2009年3月期の1兆8386億円には及びませんが、「スマホゲームの台頭で任天堂が倒される」という数年前までの悲観ムードを吹き飛ばす復調ぶりです。

 今回は決算短信や決算説明会資料の要点をザックリとピックアップして、「任天堂の今とこれから」を見ていきたいと思います。

Nintendo Switch部門:世界累計販売台数「1779万台」に!


 Nintendo Switchは2017年度に1505万台を売り上げ、世界累計で1779万台(うち国内438万台)となりました。大ヒットしたWiiの普及ペースには若干及びませんが、Wii Uのペース(約1年1か月で586万台)と比べて3倍以上の速さとなっており、文句なしのスタートダッシュを切りました。

Nintendo Switch

『スーパーマリオ オデッセイ』 1000万本超えのヒット

 ハードのヒットに伴ってソフトも売れています。『スーパーマリオ オデッセイ』が1041万本、『マリオカート8 デラックス』が922万本、『スプラトゥーン2』が602万本を記録しました。特に『スプラトゥーン』シリーズはまだ歴史の浅いブランドですが、国内外での認知度も一気に高まり、売上的な面でも他の任天堂の人気ソフトと肩を並べる存在に成長したと言えます。

●デジタル売上高(DL売上高)は608億円

 Nintendo Switchの登場により、デジタル売上高(従来の「ダウンロード売上高」)も前期比の約2倍に迫る608億円に伸びました。パッケージタイトルのDL販売比率が高まっているのはもちろん、インディーゲームを中心にしたDL専売タイトルもラインナップが充実していて、海外ではNintendo Switchの強みのひとつとなっています。

スマホ部門:スマホ関連の売上は前期比62%増!


 スマートデバイス・IP関連収入等の売上高は前期比62%増の393億円と、全体と比べると小さいですが着実に伸びています。昨年冬から配信が始まった『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の貢献が大きく、『スーパーマリオ ラン』『ファイアーエムブレム ヒーローズ』も国内外で人気を維持しています。

どうぶつの森 ポケットキャンプ

 ここまでは2018年3月までの、いわゆる“結果発表”。ここからは任天堂の今後の動きを、決算短信や決算説明会の質疑応答から探っていきたいと思います。

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今年度のNintendo Switchはどのくらい売れる?

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