更新日:2018年04月16日 15:41
デジタル

段ボール製キット『Nintendo Labo』は任天堂の新たな鉱脈となるか?

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 発表時から話題になっている『Nintendo Labo (ニンテンドー ラボ) 』が4月20日に発売されます。段ボール製のキットを組み立てて、その中にJoy-Con(コントローラ)や本体をセットして遊ぶというアナログとデジタルを融合させたまったく新しい提案です。  『Toy-Con 01:バラエティキット』は、「リモコンカー」「つり」「おうち」「バイク」「ピアノ」の5種セット。特に「ピアノ」は内部は空洞なのに、段ボール製の鍵盤を弾くと音が鳴るという魔法のようなおもちゃ。段ボールの波形カードを読み込ませれば音色も変えられます。

『Toy-Con 01:バラエティキット』のピアノ

 そして同時発売の『Toy-Con 02:ロボットキット』は、体に装着すると体感操作ができるロボットを作るキット。こちらはテレビモニターを見ながらロボットになりきって遊べます。

『Toy-Con 02:ロボットキット』

 ゲームボーイやバーチャルボーイを生み出した任天堂の名開発者・横井軍平さんが遺した哲学に、「枯れた技術の水平思考」というものがありますが、19世紀中頃に発明された段ボールを21世紀の“ゲーム”の素材として活用するとは! 誰もが思わず触ってみたくなる、任天堂らしいプロジェクトです。
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『Nintendo Labo』が開く可能性
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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