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達人の芸を見ると自分の足りない部分に気づく…新たな可能性を見つけるために必要なこと

 5月26日、私は週刊SPA!30周年を記念して行われているイベント「SPA!フェス」の一つ、「MBナイト」に登壇させていただきました。会場には130人ものお客さんが集まっておりとても緊張しましたが、トーク後の交流タイムでは「とても良かった」「ためになった」「感動した」と温かい言葉をいただきました。  私は相談業を生業にしていて、普段は一対一で話すことがほとんどです。ですが、稀にそうして人前で話す機会があります。その時に大切にしているのが「共通テーマ」です。自分と他の出演者さん、そしてそこに集まっているお客さん。その全員に何か共通するテーマがあると想像して、そのテーマを探り当てようとしながら一生懸命に話す。するとそれが不思議と報われます。  しかし、今回のライブは私が捉えているものよりも、ずっと高度な世界が展開されていました。彼らの演奏は何か奥深いものによって支えられています。事前の打ち合わせでどうにかなるようなレベルではないし、それでいてメンバー同士で笑って頷き合うような余裕があります。一人一人の技術、その技術に対する自信、音楽的な背景、あるいは演奏者は全員が黒人だったので、彼ら特有のリズム感も根底にあるのかもしれません。そういった様々な要素がメカニズムと呼べるような厳密さで働いて、実現しているように感じました。  あの日あのライブに行かなければ、私はそうした同調性や一体感を知らずに、これからも自分だけの満足感で人前で話していたと思います。逆に一度あの空間を体験してしまったら、たとえあのレベルは難しくとも目指さずにはいられません。人間は自分に成長の余地が見つけられるからこそ成長します。「もう自分にはやれることがない」という閉塞感はとても深刻です。  そうした閉塞感を打開するきっかけになるのがミクスチャー、交錯です。行ったことのない場所へ行き、会ったことのない人に会う。見たことのないものを見て、聞いたことのないものを聞く。その時、私たちは新たな可能性に出会います。私たちは自分の視線の先に、新しい自分を見つけるのです。特に音楽や美術などの芸術は、自分を見つめなおす際のヒントになります。決して専門家だけのものではありませんし、彼らもそうなることを望んでいないはずです。  もし普段クラブやライブに出かけないのであれば、だからこそぜひ足を運んでみて下さい。私はアップルミュージックで色んな音楽を聴くことはあっても、ライブに行くことはありませんでした。しかし、そんな私だからこそ新鮮な気持ちで体験を咀嚼し、自分にとって糧になる「タイミングの奥深さ」という学びを見つけられました。私と同じことがあなたにも起きるかもしれません。人生はそんなふとしたことがきっかけで変わり始めます。 佐々木 コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る
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