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駅のホームで男二人が決闘を…一触即発から迎えた意外な結末

駅

※写真はイメージです

喧嘩観察が趣味の漫画家が語る“滑稽な狂気”

 最近よく見かける街中トラブル。駅や電車で客同士モメている人、お店で店員さんにキレている人…みんな一体何にイライラしているのだろうか。  そんな街中トラブル観察がライフワークだという、漫画家の見ル野栄司氏は「一触即発から殴り合いにならずに終わるパターンの、絶妙な間が味わい深い」と話す。 「日本人は知らない人への警戒心が強すぎて、喧嘩の本気度が高い。その割には戦闘能力が低いので関西人でもないのに『何やワレ』とか、眼鏡を取るなどの小規模な威嚇行動をし合って終わる場合が多い。そこが最も面白いですね」  なかでも、印象深い光景は? 「ある日、車両のドアが開いた途端、人がホームに転がりだしてきたんです。手には自分を突き飛ばした相手のカバンを摑んでいたため、2人はホームで決闘する形に」  すると、突き飛ばされてきた人がまさかの行動に……。 「いきなり無言で両手を広げて仁王立ちすると、突き飛ばした側がそれを見て『すみませんでした』と。車外に押し出して逃げ切りを図るつもりが、カバンを人質にされ、柔道経験者っぽい構えを取られて、タイマンでは明らかに分が悪い。プライドより保身を考えた末の行動では……など、戦意の揺れ動きを想像する楽しみがあります」  街中トラブルのこうした「必死さ」に魅了されるという見ル野氏。 「観察してる僕のほうが狂っているのかもしれませんけどね」 【見ル野栄司氏】 漫画家。ベストセラー『シブすぎ技術に男泣き!』(中経出版)をはじめ、著書多数。連載は週刊プレイボーイ『秘密組織プレイメーソン』、CodeIQ『AIフィクション』など ― [危険人物]対策マニュアル ―
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