更新日:2023年04月13日 01:47
デジタル

防犯ブザーと痴漢撃退。警視庁が作ったスマホアプリ「Digi Police」が異例の大ヒット

~第59回~

 警視庁が、iOSやAndroid向けのスマホアプリ「Digi Police」をリリースしているのはご存じだろうか? 2016年から公開されていたが、今年に入ってリニューアルし、それに合わせてダウンロード数が激増。役所が出しているアプリとしては異例となる約30万ダウンロードとなっている。  アプリを起動すると、「ホーム」画面が開く。その両脇に2つのボタンがあるのだが、これが人気の理由。左側には「防犯ブザー」、右側には「痴漢撃退」というボタンが用意されている。

「Digi Police」の起動画面

「防犯ブザー」を開くと、ベルのマークが出て「画面をタップすると作動します」と表示されている。タップすると画面が赤くなり、最大音量で「ピピピピピ……」と電子音が鳴り響く。低音量の設定になっていても、マナーモードになっていても音が鳴るので要注意。もう一度画面をタップすれば、止る。同様に、「痴漢撃退」は「痴漢です 助けてください」と表示されており、タップすると同じく最大音量で「やめてください」と女性の声がリピート再生される。  これは、犯罪の被害に遭ったとき、被害者がフリーズして声が出せなくなったときに、代わりに音を出してくれる機能。アプリを起動して、ボタンをタップし、画面をタップする3ステップで音が鳴る。再生モードや音量にかかわらず、最大音量で再生してくれるのも頼もしい。

「防犯ブザー」の画面をタップすると電子音が鳴り響く

「痴漢撃退」は女性の声で「やめてください」と再生される

 設定を行うと、防犯ブザーや痴漢撃退が起動されたときに、指定のメールアドレスに通知を送ることができる。例えば、子供に持たせるスマホに保護者を登録しておけば、すぐに確認できる。場所の情報も記録されているので、すぐにその場へ向かうことも可能。ただし、警察などの公的機関に自動送信することはできない。また、普通のメールなので、緊急通報としても利用できないので注意すること。

「防犯ブザー・痴漢撃退設定」でメール送信の設定が行える

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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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