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いざという時に最も使える護身用品。通り魔事件で受注が10倍増に

 漫画喫茶と新幹線内で立て続けに起きた無差別殺傷事件により、通り魔犯罪の密室化が危惧されている。想定しうる限定的状況の中で危険人物と接触した場合の回避策と対策、今回は護身用品について考察した。
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※写真はイメージです

通り魔事件で受注が10倍増。最も使える護身用品は?

 店長自らが催涙スプレーなどを浴びる衝撃的な実証動画で話題の護身用品専門店「KSP」。新幹線内の殺傷事件を受け、護身用品の受注が10倍も増えたという。店長の白石浩一氏は「事件で護身用品を持っている人が一人でもいれば」と無念の思いを募らせる。  護身用品は主に催涙スプレー、特殊警棒、スタンガンの3つ。購入者の男女比は半々で、ストーカー被害や家庭内暴力対策目的が多い。なかでも特殊警棒が一番売り上げが伸びたが「対象と距離が離れていると何もできず、近づいても凶器には敵いません」と指摘する。スタンガンも電撃を与えるには犯人に近づく必要がある。最もおすすめなのが、使用が簡単でかつ攻撃力が高い催涙スプレー。ある女性は、窓から不審者が入ってきた際、枕元に置いていたスプレーのおかげで助かったという。 「周囲への影響が気になるかもしれませんが、液状タイプであれば水鉄砲のように2~3m離れた対象めがけて噴射できます」  では、万が一のときのためにどのような心構えでいるべきなのか。 「いつでも取り出せるようにしておく。盾になるもので自分の身を守りながら使用するのがベストです」  購入時は日本護身用品協会の規則に従い、悪用防止のため身分証明書の提示と誓約事項への同意が必須。むやみに所持した場合トラブルのもととなるため、正しい入手経路を利用しよう。 《護身用品3選》 ●特殊警棒「メカニカルロックアルミ合金26インチ H-202B」 2万9250円(税別)  携帯しやすいためよく売れているが、打撃が基本になるため凶器を持っている相手の攻撃力には劣ってしまう上、離れていると何もできない。体術などの心得がなければ使いこなすのは難しいだろう ●強力催涙スプレー「ポリスマグナム2oz」 6300円(税別)  霧タイプは密閉空間だと他の人を気遣って使いにくいが、液状タイプのため水鉄砲のように噴射され2~3m離れた対象めがけて撃てる。使用の際は顔面を狙うこと。一瞬でも命中すれば相手は1時間以上は動けなくなる ●スタンガン「世界最強 最新型150万V マグナム-Xセダン S-315」 2万8800円(税別)  バチバチとスパークで威嚇し撃退する使用法もあるが、電撃を与えるときは特殊警棒と同じく近づいて押しつける必要がある。相手が背を向けているときに、後ろから攻撃するなら効果的 ― [危険人物]対策マニュアル ―
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