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偶然は存在しない…自分の意識がどう働いているのか分かるようになる「メンタルルール」

 とはいえ、いきなり自分の心が手に取るようにわかるわけではありません。特に最初のうちは、どんな出来事に対するどんな思考に注目すれば、効果的に過去の出来事と思考がよみがえるのか、皆目検討もつかないと思います。そこで「気づきのメモ」では、その想起を促進するようなルールを設けています。

「気づきのメモ」の取り方とは

気づきを促すメンタルルール ・わかるのは後になってから ・答えは内側、ヒントは外側 ・偶然は存在しない ・人間関係は鏡 ・未来は過去にある ・ノイズを減らす  日常生活でこのルールを守って記録を続けると、自然といろんな事に気づけるようになります。もちろんこのルールは、個人の個性を縛るものではなく、誰にでも当てはまる内容となっています。  気づきのメモに限らず自己啓発には「目標を設定する」「優先順位をつける」「習慣化する」といったルールがありますが、これは大枠に過ぎません。目標を設定するといっても、医者、弁護士、プロ野球選手、漫画家など人それぞれ内容は異なります。しかし、目標を持つことが必要な点では一致しています。同じように優先順位についても、何を優先するかは人それぞれ違いますが、優先順位をつけることが必要な点では一致しています。  野球にもサッカーにもルールがありますが、そのルールを守ったからといって必ず勝てるわけではありません。スポーツでは当たり前の感覚ですが、しかしビジネスや自己啓発の世界では、ルールはなぜか「その通りにすれば必ず成功する」というニュアンスで受け取られてしまいます。  気づきを促すメンタルルールも「それさえ守れば成功する」といったゴールではなく、あくまでもスタート地点です。打率4割のバッターになれるかは本人の努力次第ですが、少なくともホームベースからいきなり三塁に走り出すことは無くなります。形のない心の世界は現実以上にルールが不透明なので、それを知るだけでも成長が格段に早まります。というよりもルールがわからないから誰もが右往左往している、といった方が正確でしょう。  これからその心のルールを徐々に説明していきます。ぜひ「気づきのメモ」を実践する際のヒントにしてください。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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