R-30

悩みの答えはすでに自分が知っている。1週間で答えを見つける方法

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第59回

悩みの答えはすでに自分が知っている 私たちは常日頃、多かれ少なかれ悩みを抱えています。悩みはトラブルあるいは問題、課題と言い換えてもいいかもしれません。金銭、仕事、人間関係といったテーマについて「どうしたものか」と考えることは、老若男女問わず誰にでもあります。

 そうした問題に対する一般的なアプローチが「専門化」です。資産運用についてならファイナンシャルプランナーに相談しますし、仕事についてならコピーライティングやマーケティングの書籍やセミナーに参加します。自分が知らないことを専門書や専門家から詳しく学んで、それで解決を目指します。

 しかし自己啓発はそれとは異なるアプローチを取ります。誰かから学ばなくても自分がすでに答えを持っていると考え、それを引き出そうとします。いわゆる「答えは内側にある」というスタンスです。ただ内側にある答えを引き出すには慣れが必要です。そこで最初は内側にあるものを引っ張り出そうとするのではなく、自分が実際に誰かに対して発言して、すでに外に出したものから見つけるのがポイントになります。

悩みはすでに口にしている


 家族や友人、同僚に自分が話した内容は、そのまま自分自身が抱える問題の答えになっていることがよくあります。私は家庭教師時代に、部活や委員会で断りきれず役職を押し付けられてしまいがちな生徒に「安請け合いはしないように」とアドバイスしたことがあります。しかし、その時私自身が抱えていた問題もまた「安請け合い」が原因になっていました。生徒へのアドバイスは、実は自分へのアドバイスでもあったのです。

 人間は無意識に自分の価値観、人生観を相手に投影しています。どんなに相手のためを思って、相手の環境について聞き込んでも、その情報処理は自分の思考パターンにならざるをえません。その段階で、その時自分自身が抱えている問題が関連してきます。

 このような心のメカニズムから自分が抱える問題については、一週間以内に自分で答えを口にしているケースが大半です。しかし、私たちはこれに気づきません。忙しない日常の中で、自分を振り返る時間があまりに少なく、誰にどんな話をしたかをそこまで思い出そうとしないからです。

 誰と、どこで、どんなテーマで、自分がどんな発言をしたのかを記録しておくと、後でそのメモを振り返って、そこから答えを見つけられるようになります。医療の問題は医者に、税金の問題は税理士に尋ねるのが適切ですが、世の中誰かに聞けば答えがわかる問題ばかりとは限りません。「自分はどうしたいのか?」という問題については、自分で答えを出すしかなく、また自分の内面から答えを見つけるしかありません。自己啓発はそのための手段です。

次のページ 
気づきのメモとは?

1
2





おすすめ記事