更新日:2018年08月11日 13:01
ライフ

東大生が考える「他人の気持ちに目を向けた方がいい理由」

相手の立場に立つことを”ゲーム”として楽しむ

 もっとも「他人の視点に立つ」ということはとても重要ではありますが、簡単にできるわけではありません。僕も、お年寄りに席を譲ろうとしたら「俺はそんなに年じゃない!」と怒られてしまった経験があり、難しさを実感しました。  こうした問題をなくすためには、「別の人間の立場に立ってみる」という経験が必要です。そのために僕が考えた方法が、「立場逆転ゲーム」というもの。まずはルールを説明しましょう。  ひとつめのルールは、「その日1日で出会った人の中から、5人を無作為に選ぶ」というものです。家族でも、友人でも、電車の隣に座った人でも、買い物をしたレジの人でも、街で見かけた外国人でも、誰でもいいので選んでみましょう。  次のルールは、「その5人が、『自分のことをどう見ているか』を考えてみる」ということ。相手の目になって考えてみてください。  そして、最後のルールが「考えて、自分の中に改めるべき点を1つでも見つけたらゲームクリア!」です。たとえば、友達との会話の中で「こういう言い方をすると、少し傷付いたかもしれない」という発言を見つければゲームクリアと考えてください。制限時間は「1日」です。  このようにして1日に5人の「別の人間の立場に立ってみる」という経験を積むと、自分の行為を客観的に見えてきて、多角的な目線を得るのに非常に役立ちます。  ご飯を食べるときにご飯を作った人の気持ちを考えたり、本を読むときに著者の気持ちを考えてみたり、服を着るときにその服を作った人の気持ちを考えてみたり……。すごく些細なことでも、発見がたくさんあるはずです。
(にしおか いっせい)東京大学3年生。偏差値35から2 浪後なんとか東大に合格。現在は東大書評誌『ひろば』編集長、「ドラゴン桜2 東大生プロジェクト『東龍門』」のプロジェクトリーダーなどを務める。著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』が12万部を突破。最新刊『東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>』が発売中
1
2
東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>

偏差値35からはい上がった東大生が「<最強の効率>を生み出す習慣」を初公開! 落ちこぼれだった著者はいかにして「大逆転」を果たしたのか?

おすすめ記事