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偏差値35の「バカ」っぷりを生かして東大合格した大逆転法

 実現可能性の高い道を選ぶのと、「大逆転」と言えるような高い目標を目指すのは、どちらが合理的だろうか? 現役の東京大学3年生である西岡壱誠氏は、後者であると言い切る。自身も「偏差値35から東大合格」という大逆転を果たした西岡氏が、高い目標達成のために必要な思考法や、著書である『東大式習慣』でも紹介されている「ゲームを取り入れた習慣術」を解説。 東大生が気づいた「身の丈に合わない危険な道が、実は最も合理的な理由」

「安全な道」ばかり選ぶのではなく、「大逆転」を目指したほうが実は合理的

 スポーツ漫画などでは、圧倒的に相手が有利な状況から大逆転する「番狂わせ」の展開が往々にしてありますよね。野球でいうならば、「9回裏3点差、ツーアウトランナー満塁からの逆転ホームラン」といったところでしょうか。  こういう大逆転や予想に反する勝利があるからこそ、ゲームは面白く、盛り上がります。私は勉強など日常生活にゲームの考えを応用する「ゲーム式習慣術」を考案しましたが、無茶な状況や困難な障害を覆して勝利を目指すことを、その極意のひとつに挙げています。  自分の身の丈に合っていないような目標をあえて設定し、どう考えてもクリアできないようなゲームにチャレンジしても何の問題もありません。とりあえずやってみれば、もしかしたら番狂わせで勝てるかもしれませんし、失敗から学ぶこともできます。  チャレンジするなら、実現可能性の高い「安全な道」ばかりを選ぶのではなく、「危険だけど目指す価値がある高い目標」を持って、ゲームとして最大限に楽しむというのも大いに結構です。実はその方が、合理的で結果を出しやすいのです。

東大生は、自分の「バカ」とうまく付き合う

 僕自身、偏差値35から浪人生活を経て東大に合格することができましたが、これもある意味で大逆転です。こんな大逆転ができた理由を振り返ると、「前」と「ウラ」を考えることができたからではないかと思っています。 「前」とは、物事の前段階です。つまり上流にあたる部分をしっかりと考えて、それを元に物事の「ウラ側」をしっかり捉えることが大切。例えば、僕の場合、「偏差値35で東大の合格レベルには到底達していない」という「前段階」をまずは受け入れました。  その上で、「東大に合格するために、どうやったら点数を1点でも稼げるのだろうか?」「姑息でもなんでもいいから点数を上げる手段はないだろうか?」という「ウラ側」をたくさん考えたことで、東大生になれたと思っています。  意外に思われるかもしれませんが、周りの東大生を見ていても「自分は頭がいい」と言う人はいません。むしろ自分の知識がない部分に自覚的で、「知らない」ということに対して非常に謙虚という印象です。これは言い換えると、自分の中の「バカ」とうまく付き合っているのだと思います。  自分の「バカ」を自覚しておけば、「もっと勉強しよう」とか「ここは他人に任せよう」とか、そういう行動を取れるわけで、それが合理的な判断につながり、やがては「大逆転」だって起こせるのです。
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「バカになれる」からこそ上手に質問できる
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東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>

偏差値35からはい上がった東大生が「<最強の効率>を生み出す習慣」を初公開! 落ちこぼれだった著者はいかにして「大逆転」を果たしたのか?

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