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偏差値35だった東大生の“ウラ技”活用術。近道を見つけるコツがある

試験にも仕事にも「ここだけは負けられない」という勝負時がある。正攻法だけで勝てればいいが、そうはいかない場合にはどうすればいいのか? ゲーム化による効率術を提唱する西岡壱誠氏は「そんなときこそ有効なのが、『ウラ技』です」と明かす。現役東京大学生であり、話題の著書『東大式習慣』の著者が「ウラ技」を用いるメリットからその発見方法までを解説。

採用エントリーする前から内定を手に入れる「ウラ技」

 いきなりですが、どうしても入りたい会社の内定が手に入る確率が劇的に向上する方法を知っていますか? それは、「いいスーツを買う」でも、「試験官の質問を徹底的に研究する」でもありません。答えは、「その会社の重役と友達になる」ことです。 就活 行きたい会社の重役が参加しているセミナーやイベントに行って、なんとか仲良くなれるように頑張って、「実は御社に行きたいんです!」と素直な思いをぶつければ、面接の裏話や気をつけるべきことなどを教えてもらうことができ、運がよければ「口添え」をしてもらえるかもしれません。  この「就活のウラ技」は僕の1年上の東大の先輩に教わったものです。「そんなのアリ!?」と思われるかもしれませんが、法に触れているわけでもなく、いわゆる「裏口入社」とも違います。イベントなどに参加して素直な思いを伝えた「行動力」を評価してもらえたわけですから、至って正当な評価です。

「ウラ技」を使うべき局面とは?

 ズルやルール違反はダメですが、ルール内であれば邪道やウラ技を使ってもなんの問題もないはずです。ですから、「ウラ技」を使うのもひとつの選択肢として考えておいたほうがいいでしょう。  普通だったら正攻法で就活するところを、それ以外の方法で会社に入る方法を考えてみるなど、王道とは大きく道を外れたというか、逆向きに進むような方法を考えてみるのも、時には有効なのです。  もちろん、正攻法でゲームをクリアするのも選択肢のひとつではありますが、人生の中には「どうしても勝ちたい」という瞬間とか、「今のままでは勝てないけど、どうしても負けられない」という局面が多く存在しますよね。そんな勝負時に、なりふり構っていられないときに使うのが「ウラ技」なのです。

自分では思いつけない「ウラ技」を発見する方法

 それでは、「ウラ技」はどうやって見つければいいのでしょうか? 実は自分だけで考えていても思いつかないことが多く、実際、先ほど紹介した就活のウラ技も先輩から教わったものでした。  このように、ゲームの「ウラ技」を教えてくれるのは、「他人」であることが多いです。とはいえ、いちいち人に相談するのも面倒だし、現実的ではないかもしれませんね。そんなときは、簡単に使えるツールを利用してみましょう。  たとえば、「本」です。就活についての本や受験についての本など、さまざまな人が自分の知見をまとめて1冊の本として出版してくれています。それらの本を読めば、自分では体験できないことや、自分がまだやっていない体験、そしてそこから得た情報など、筆者の人生の追体験をすることができます。  そして、もうひとつは「ネット」です。ネットで検索すればたいていのウラ技を発見できるので、僕の場合、困ったらまずYahoo!知恵袋を見て同じ悩みを持つ人がいないかを確認します。「ウラ技」を求めている人って結構いますし、それらの悩みに答えてくれる人もいます。  あとは、SNSを通じて同じような悩みを持つ人とつながることも有効でしょう。極端な話、本を読んで、ネットで検索すれば、たいていの物事の「ウラ技」は入手できるのです。  もちろん、「ウラ技」ばかりに頼っていると、「成長できない」というデメリットはありますが、それでも選択肢のひとつとして持っておくことで、心に余裕が生まれます。精神的安定を得るためにも、「正攻法以外の方法はないか?」と常に考えておくといいでしょう。
(にしおか いっせい)東京大学3年生。偏差値35から2 浪後なんとか東大に合格。現在は東大書評誌『ひろば』編集長、「ドラゴン桜2 東大生プロジェクト『東龍門』」のプロジェクトリーダーなどを務める。著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』が12万部を突破。最新刊『東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>』が発売中
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