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東大生が考える「他人の気持ちに目を向けた方がいい理由」

 商品やサービスを開発する、採用面接を受ける、商談をする――。こうしたときには、「相手の気持ちを考える」ことが必要だが、どうしても自分の価値観にとらわれてしまいがちだ。しかし、『東大式習慣』の著者で、「日常のあらゆることをゲーム化する」という効率術を提唱する西岡壱誠氏は、他人の視点を捉えた多角的な思考力を鍛えることは可能だと語る。生活のなかで誰でも気軽に取り入れられる、思考力を高めるためのトレーニング法とは? 話し合い

なぜ、他人の気持ちに目を向けた方がいいのか?

「人の気持ちを考えて行動しよう」という言葉はありふれたものですが、これは真理だと思います。そのほうが合理的な行動が取れますし、論理的で多角的な思考力が鍛えられる。「誰かの目線」に立って物事を考えれば、さまざまなゲームをクリアすることができるのです。  たとえば、カレーを作っているときに、食べる人に「美味しい!」と思ってもらえる方法を考えてみてください。このとき、隠し味にリンゴを加えるとか、いろいろな方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは「カレーを食べる相手のことを考える」ということです。  つまり、日常の何気ないことでも、「他人」を思いやることがゲームクリアの鍵になる場合がとても多いのです。「他人からの目線」はあくまで「想像する」ことしかできませんが、それでも想像しないのと想像するのとでは全然結果が違います。  それでは、多角的な思考力を手に入れることで、具体的にどんないいことがあるのでしょうか? それは、試験勉強のことを考えてみるとおわかりいただけると思います。  試験問題を解くとき、普通なら「受験生」の立場でしか問題をみることができません。しかし、多角的な物の見方ができる人は「その問題をつくった人の気持ち」を考えることができるため、「こういう意図でこの問題をつくっているのなら、こういう答えが正解になるはず」と、解ける問題が増えるのです。  タスクをこなしていく上でも、多角的な思考力は必要です。たとえば、商品や作品をつくるときにも、ひとりよがりにならず、ウケのいいものを作ることができるでしょう。このように仕事の成果をあげるためにも、他人からの目線を想像する習慣を身に付けたいところです。
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相手の立場に立つことを”ゲーム”として楽しむ
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