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素人が自給自足の田舎暮らしに挑戦するとどうなる? 農業生活漫画「ぼっち村」第2巻緊急発売!



――『ぼっち村』を読んでいるとかなり壮絶な生活なようにも思えますが、田舎暮らしで一番辛いのはなんですか?

市橋:実は田舎暮らし自体には、特に辛さはないです。全然漫画が売れないことや、農作業には、死にそうな辛さを感じますが……。住民との関わりは、難しい点も多く、実際ボクもいくつもトラブルには遭いました。ただ、それは都心で会社勤めしていことても起こり得るだと思いますし、トラブルが起きないように予め距離を取ったり、トラブルが起きたら離れたり、いくらでも対処はできると思います。尤も、コレはそこまで大きなトラブルがなかったから言えるのですが…。

 あ、でもうまい食い物屋は、やっぱり都心と比べると少ないと感じました。観光地などには、いい店があっても、やはり高いので……。都心の学生街のような、洋食屋、定食屋はないですね!

第2巻に登場する限界集落のぼっち村。自然が味わえるのは田舎ぐらい最大の魅力だ

――では、田舎暮らしをしていてよかったと思うところは?

市橋:やっぱり自然が近くにあることですかね。空気が綺麗、水うまい、星ヤバい。あと隣の家まで離れていることも多いので、大声で歌ったり、アヴァンギャルドなジャズを大音量で流しても大丈夫。田畑を見たり、祭を知ったりするにつけ、日本人は元々自然と共に生き、自然の中で暮らしてきたのだと感じられるのも、なかなかいいモノですよ。

現在、市橋が暮らしているぼっちぼち村ではハラペーニョとキャロライナ・リーパーを作っている。激辛ブームに乗れるか!?

――田舎でアヴァンギャルドなジャズを爆音で流す人はそういないと思いますが……。これまで、さまざまな作物を育ててきましたが、何か読者が購入できる作物はありますか?

市橋:今現在は『ぼっち村』を卒業し、『ぼっちぼち村』として、「本当に素人が就農できるのか?」をテーマに暮らしているので、品種は絞り、過去の『ぼっち村』のように何十種類もの作物を育ててません。ハラペーニョとキャロライナ・リーパー(辛さ世界一)というトウガラシ類と、食用ほおずきくらいなので、ソレに興味がある方なら!

――最近は激辛ブームですけど、コレは見るだけで汗が出てきますね。それでは最後に、田舎暮らしを続けてきて、新たに見えた野望があれば教えてください。

市橋:野望? そうですね、あえて野望と呼ぶのなら、東京にしか人が集まらない日本社会に対して、今の時代こそ東京じゃなくても、いくらでも生きていける! ということを示し、東京でしか生きられない寂しがり屋どもと、国民をそうさせた政治家、資本家どもに、その凝り固まった陳腐な価値観の危うさを、臓物の奥にまで突き立ててやりたい……。

 ということもなく、人それぞれ、好きにやればいいと思います。ごく個人的には、近くに乗馬クラブと、パラグライダースクールがあるので、馬に乗れて空を飛べる漫画家として、アニメ化されるような漫画を描きたいですかね? 雄大な山々を臨みながら、暇なときは畑に出て、好きな漫画を描けたら最高です! 真面目です!!

■ ■ ■ ■ ■

 畑を耕し、馬に乗って空を飛ぶ漫画家が誕生すれば、おそらく世界初! はたして『ぼっちぼち村』が天空の城と化す日は来るのか……?

 そんな野望(?)を抱きながらも、田舎暮らしでサバイバルを続ける市橋。いらない農具がある、ぼっち村の作物をお店で出したい、とにかく何かサポートしたいという読者の方は週刊SPA!編集部までお問い合わせを! 第2巻も買ってネ!

<取材・文/林泰人>

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ぼっち村2

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ぼっち村

男はたった一人で生きていけるのか?





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