現在、週刊SPA!にて連載中の『ぼっちぼち村』。その前作となる『
ぼっち村』の第2巻が電子限定で緊急発売!
農業未経験の売れない漫画家が、自給自足で田舎暮らしに挑戦……そんな無謀すぎるアイデアからスタートした漫画『ぼっち村』。度重なる村の移転や過酷な自然との戦いを経て、限界集落で暮らすこととなったアラフォー漫画家・市橋俊介、そして『ぼっち村』はいったいどうなるのか? その顛末を描いた第2巻が8月7日(火)に発売された。

そもそも『ぼっち村』なんて知らない、週刊SPA!は読んでいるけどいつも飛ばしているという方は、第1巻のエピソードを試し読みできるので、まずはご覧あれ!

そして、2巻を心待ちにしていたという酔狂……熱烈な読者の方は、猛暑に苦しむ市橋先生の最新インタビューをどうぞ!
――漫画を書きながら、田舎暮らしをするというアイデアはどこから出てきたんですか?
市橋:もともと自然あふれる環境が好きだったということも大きいですが、一番はSPA!からの指令です! 東京(とはいえ大半は23区外)育ちで、故郷のような存在がなく、そういう意味で海にせよ山にせよ、日本の自然を感じられる土地に憧れもありました。『ぼっち村』が始まる以前から、愛犬を連れ、毎週のように富士山周辺に遊びに行っていたので、キッカケはSPA!からの指令でも、楽しそうだ、チャンスだとは思いました。

第2巻の舞台となる限界集落のぼっち村 (注:心霊スポットではありません)
――そんな編集部が言うのも何ですが、田舎暮らしと仕事の両立は大変なんじゃないですか?
市橋:田舎で仕事を見つけるとなると別でしょうが、こんな漫画を描くだけの、仕事とも呼べないような仕事なので、それで田舎暮らしとの両立が厳しいという点は特にはありません。原稿データはネットで送ればいいだけですし、紙とパソコンさえあればドコでもやれる仕事なので、その意味では、田舎暮らしとの親和性は高いと感じます。ただし、その仕事が満足な収入につながっているかというと別問題で、そこの不安と困難はありますが、それは東京で暮らしていても変わらないですし、『ぼっち村』に関して言えば、田舎暮らしに加えて農業生活がテーマとなっているので、そこと仕事の両立が大変です。
田舎暮らし、売れない漫画家暮らし以上に畑での農作業は非常に辛苦で、季節を問わず死にそうになってます。体力的にも時間的にも足りません。漫画を描いていて生活サイクルが狂うなかで、農作業もこなすのは、こんな指令を出したSPA!や、一切協力しない担当に対して殺意にも似た敵意を抱かせるに十分な地獄っぷりです!

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『ぼっち村2』
農業経験も人脈も根性も何も無い軟弱アラフォー男による田舎暮らしドキュメント漫画、それが「ぼっち村」
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