お金

予想印象派は目からウロコ? ボートレース予想で差がつくビッグデータ活用法

プリントアウトしたBoatAdvisor

記憶とデータが違ったらそれはチャンス

 だが、この「思ってたんと違う」という状況はボートにおいてはチャンスだと思っていい。皆が濱野谷選手がまくりだと思ってる状況で、実際にはまくりではなく攻め手は「まくり差し」が主体な状況だ。 (補足:まくり差し…1周目1マークでのターンで艇と艇の間を割って突き抜けてくる決まり手。誰かの舟の外を回るまくりと、誰かの舟の航跡をまたぐ差しの要素が両方含まれるため「まくり差し」と呼ばれる)  まくり差しの場合、まくり差しを決めた艇よりも外を回る艇が連動して連下に来るには、さらに間を割るか、外を大きく回るか、最内を突くしかないため可能性はぐっと下がる。ヒモ候補はまくり差しを決めた艇よりも内枠の残り目に存在することになる。同じ「濱野谷選手が外から勝つ」と予想しても、決め技の観点が違うだけで予想する結果は変わるわけだが、そんな視点をデータと記憶の違いから導き出せるのだ。ボートレースはビッグデータの活用が始まってまだ数年の世界。今のうちに多くの「印象派」に差をつけてチャンスを多く使いたいところだ。 《今回使用した競艇ソフトBoatAdvisor活用例》
評価P

そのモーターを使用した選手が勝率より良かったか悪かったの「差」を集計している「評価P」

・世間のモーター評をを覆す「評価P」  勝率や2連対率や印象で語られるモーター評価だが、評価Pは「モーターの勝率と使用選手の近況勝率の差」。つまり選手の普段成績より「押し上げてくれるか」「押し下げてしまっているか」で捉える指標。開催の初日から前半にかけて有効に使いたい。
進入コース

進入コース別の結果も選手ごとに把握。3コースで勝てるからといって同じセンターの4コースが得意とは限らない

・コース別実績  選手それぞれの近況コース毎の成績が選手情報から見ることができるため、コースに応じて走り方や特徴が変わる選手の状況をしっかり掴むことができる。期間は直近半年(デフォルト設定)が丁度よい。いろいろな期間で見てみたが、選手は半年くらいで技術や走り方が変化していくというのが私の印象だ。 取材・文/佐藤永記(シグナルRight) 勝SPA!
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
1
2
おすすめ記事