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なぜどうでもいい些細なことが口論になるのか。人間を動かす「思念」のヒミツ

 いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第67回

口論 人間の精神には思考だけでなく、思念があります。私たちはつい物事を考えることで成立させようとしがちですが、実はそれよりも普段から抱えている想い、「念」の方が現実に大きく影響しています。

 念というと、触らずに物を動かしたりする「念力」など超能力的なイメージが浮かぶかもしれません。しかし、ここで取り上げているのはそういったオカルトではなく、「感謝の念」「尊敬の念」「自責の念」「慚愧の念」あるいはもっと単純に「残念」「無念」など日常的に使われる意味合いです。

 私たちの行動は思考よりも前に、まず思念から始まっています。感謝の念が胸にあるから、「ありがとう」と感謝の言葉を伝えます。また後悔の念があれば、いつまでもくよくよと悩んでしまいます。実際に人に「ありがとう」と伝える行動や、くよくよ悩んだりする思考はすでに結果であり、そこにアプローチしてもなかなか切り替えられません。物事を変えるには原因にアプローチせねばならず、思念こそがその原因です。

「私はこれから自分が学んできた自己啓発を仕事にします。それに繋がる仕事は決して断りません」

 一年前、私は地元の神社を参拝して、そう宣言しました。これは「仕事をください」というお願いではありません。「仕事をします」という一念発起です。それから一週間後に参加した飲み会でたまたま私の話題になり、そこにいらしていた編集者に「うちで書いてくださいよ」と誘っていただいて、この日刊SPA!の連載は始まりました。

 たまたま参加した飲み会でそんな展開があるとは思っておらず、私は「仕事を探してる」とは言いませんでしたし、編集者も「著者を探してます」とは言っていません。ただ私は心の中で「誘われた仕事は断らない」と決めていましたし、編集者は仕事柄、常に面白い人を探しています。そのお互いに口には出さないけれど確かに存在する想念が結びついた時に、ふと言葉が生まれて、そういう場合はトントン拍子に話が進みます。

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「念」は周囲に伝染する

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