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何をやっても無駄。人がネガティブ思考に陥る本当の理由とは?

ネガティブな信念に向き合おう

 反対に自分のネガティブな信念に気づき、きっかけになった過去と向き合えると、その過去と信念から自由になれます。これはただ認識するだけで、何かアクションを起こす必要はありません。「ああ、あの時、自分は本当に絶望したんだな」と心から納得すれば、ごく自然に才能や失敗を話に持ち出さないようになります。これが「才能の発掘」や「成功」によって悩みを解決しようとするのではなく、そもそもそれを問題視しなくなる「解消」という手法です。  クルマにアクセルとブレーキがあるように、心にもアクセルとブレーキがあります。ポジティブな信念がアクセルであり、ネガティブな信念がブレーキです。ブレーキを緩めなくては、いくらアクセルを踏んでもクルマは進みません。同じようにネガティブな信念に気づかなくては、いくらポジティブな信念があってもその力を発揮できません。  この文章を読んでいると、やけに無感情になるかもしれません。それこそがまさに抑圧です。「誰もが心に痛みを秘めています」と言われても、「へー、そうなんだ」と自分は関係ないとばかりにスルーできるのが、人間の心の巧みさです。もしナチュラルに過去の出来事を認められているならば、「そういえば私にそういうことがあったなぁ……」と振り返られるはずです。  とはいえ、そうした信念は準備なしに無闇に掘り起こすものでもありません。もし何かしらを感じるものがあるならば、自分の思考を記録するメンタルレコーディングから始めるのをオススメします。「ポジティブな信念」と「ネガティブな信念」を発見していく過程は同時に起こります。そうして私たちは自分の両面を認めながら成長していくのです。自己啓発はとてもエキサイティングな冒険です。もしそれに目覚めたら、もう普通に生きることはできません。  ポジティブな信念は初志貫徹の助けになりますが、ネガティブな信念は同じ過ちを繰り返す原因になります。自分がどんな信念を持っているのか把握しておくのはとても大切です。自分が思ったことや感じたことを記録して、繰り返されるパターンから自分の信念に気づきましょう。続けるとわかりますが、私たちは良い意味でも悪い意味でも同じこと繰り返しています。どうせなら良い繰り返しを選択しましょう。記録はそのために必要な自分の記憶を呼び覚ましてくれます。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

人生を変えるマインドレコーディング

人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ!

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