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90年代のゲーセンは戦場だった!対戦格闘ゲームの熱狂が蘇るアニバーサリーコレクション

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』 PS4、Nintendo Switch、Xbox One、PC(STEAM)/カプコン/パッケージ版4990円+税(※PS4版、Nintendo Switch版のみ)、DL版4500円+税/10月25日発売予定  1991年に『ストリートファイターII』がゲーセンに登場し、その後、格闘ゲームは空前のブームとなりました。当時はどこのゲーセンにも対戦台がズラリと並んでいたのを思い出します。

『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』

 今では少なくなりましたが、いわゆる“対戦台”とは2台の筐体が背中合わせに置かれ、ゲーセンに来た知らない者同士が対決するという刺激的なシステム。勝ったほうはクレジットが減らないため、次々と挑戦者を退けていれば絶対王者の如く君臨し続けることが可能でした。  まだ薄暗く不穏な空気が漂っていた90年代のゲーセン。地域の各ゲーセンは強豪プレイヤーの縄張りとなり、ほかのゲーセンに遠征するとなるとまるで道場破りのようなノリ。あまり格闘ゲームが得意でなかった私は、聖地と呼ばれる場所に恐る恐る行っては、血で血を洗う死闘を遠巻きに眺め、その気合いに圧倒されるだけのギャラリーでした。  10月25日に発売される『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』は、1987年の初代『ストリートファイター』から1999年の『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』までの12タイトルが結集した記念タイトル(それぞれの海外版12タイトルも収録)。あの頃の懐かしい記憶と、猥雑でホコリくさいゲーセンの空気がふと蘇ってきます。
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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