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錆び付いた脳を鍛え直し! 秋の夜長にオススメの脱出ゲーム2本

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 日頃、運動をしていないと筋力や体力は落ちてしまいますが、残念ながら脳も同じだそうです。意識して頭を使わないと思考力やひらめき力などは衰える一方だとか……。「最近、集中して頭を使ったのなんて、サイゼリヤの間違い探しくらい」なんて人は黄信号かもしれません。  というわけで今回は、秋の夜長にじっくりと脳を鍛えられる脱出ゲーム2本を紹介します。どちらもホラーテイストで(といっても本格的なホラーではないのでご安心を!)、作品世界にも引き込まれるタイトルです。 『Cube Escape: Paradox』 iOS、Android/Rusty Lake/基本プレイ無料

『Cube Escape: Paradox』

 1本目は、オランダのアムステルダムに拠点があるインディーゲームスタジオ「Rusty Lake」の脱出ゲーム。その完成度の高さと不気味さで日本でも評価が高まっている『Cube Escape』シリーズの最新作です。 「ここはどこだ? ……彼女はここにいるのか?」  ヒゲの刑事デール・ヴァンダーミーアは目を覚ますと、不気味な部屋にいた。鹿の頭骨の壁飾りにカラス男の絵画、曇った鏡……。誰が何のためにこんなところへ閉じ込めたのか?  手書きイラスト風のビジュアルに、時折実写映像が混ざる演出が本作の特徴。一気に現実感が増して、ドキリとさせられます。ストーリーも思わせぶり。「Rusty Lakeの世界はデヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』のユーモアと不穏さにインスパイアされた」と公式サイトに書かれている通り、脱出ゲームながらシュールな短編映画を見ているような気分です。  謎解きもかなり手強く本格派。ひらめきはもちろん、根気も必要になってきます。もし詰まっても、公式サイトにクリアまでのプレイ動画が上がっているので困ることはありませんが、ギリギリまで見ずに脳をフル回転させましょう!
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不思議な夜市へ迷い込んだ姉弟の運命は?
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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