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まさかの新作『帰ってきた 魔界村』。ファミコン『魔界村』の思い出が蘇る!

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

『帰ってきた 魔界村』 Nintendo Switch/カプコン/3627円(+税)  2月25日、横スクロールアクションの名作『魔界村』が新作として復活しました! その名も『帰ってきた 魔界村』。初代『魔界村』と続編の『大魔界村』をモチーフにした新ステージがプレイヤーの前に立ちはだかります。  絵巻物のような独特の雰囲気のビジュアルも新鮮。クラシカルな2D横スクロールアクションなので、往年の『魔界村』ファンにはピッタリでしょう!
帰ってきた 魔界村

『帰ってきた 魔界村』公式サイト

 もともと『魔界村』はアーケード用に1985年に登場したタイトル。翌年の1986年に移植されたファミコン版が人気となり、164万本の大ヒット。私が一番記憶に残っているのはあのオープニングで、「なんでこんな暗い墓場でデートするの?」と謎だったのを覚えています(笑)。ただ、少し大人になって「ああ、ふたりは訳ありだったので、こんなところで会ってたんだな」と納得がいきました。この解釈が合っているかはわかりませんが……。

新作『帰ってきた 魔界村』では、丘の上で語り合うアーサーとプリンセス

『魔界村』といえばレッドアリーマー!

 レッドアリーマーが倒せずに、先に進めなかったのはご多分にもれず。そもそも『魔界村』に限らず、『チャレンジャー』や『ドルアーガの塔』など、ファミコン時代は自力でクリアできなかったゲームばかりでした。ちなみにレッドアリーマーは、初代『魔界村』のプログラマー、有馬敏夫さんから名前を取ったといわれています。全体的にはホラーでおどろおどろしい空気ですが、アーサーがやられるとパンツ一丁になる演出がコミカルでした。  その後、『魔界村』シリーズは高難度アクションとして続いていきますが、PSPの『極魔界村』(2006年)以降、本編シリーズは家庭用ゲーム機向けには登場していません。
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『帰ってきた 魔界村』は2人協力プレイが売り!
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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