更新日:2019年01月11日 21:09
仕事

シャンパンタワーに隠されたキャバ嬢の「地道な営業努力」

努力が実って…そこからが本当の始まり

 そしてお客様がお帰りになったらすぐLINEを入れ、次の日も「ありがとうございました」というLINEを入れ、日々近況報告をLINEするという毎日を送っていました。  名前を覚えてもらうために、一見、意味のないようなアフターにもすべて顔を出し、他の女の子を指名したお客様のヘルプにも嫌な顔ひとつせずにつき、店は月曜日から土曜日までなるべく新規のお客様に出会えるように毎日休まず出勤していました。  その努力が実り、8月になって担当黒服から「10月に誕生日イベントを開催してもいい」というGOサインがでました。喜んだのもつかの間、イベントの条件として「シャンパンタワーをやること」そして、「それ以外の売上で150万円を売ること」というノルマを課せられてしまいました。  もしクリアできなければシャンパンタワー設置代、ポスターや花代、オリジナルTシャツやオリジナルライター、シャンパンなどのかかった諸経費を自腹で払わなくてはなりません。

キャバ嬢の努力でついにお客様が…

キャバクラ 接客イメージ でもAは追い込まれると燃えるタイプで「絶対に誕生日を成功させよう」と強く心に誓いました。  まずはシャンパンタワーをしてくれそうなお客様Bに目星をつけました。お店でAがシャンパンタワーを頼むとBは「嫌だよ」とそっけなく断りました。でも、Aは、断られてからがはじまりだと思っていたので来週に店外デートの約束をとりつけました。  映画を観た後で喫茶店に入り、誕生日の話をしました。「今回がAにとって人生はじめての誕生日イベント」「絶対に成功させたいこと」をAなりに一生懸命話しました。気がつくと、喫茶店に入ってから3時間が経過していました。  はじめは無下に断ったBも、だんだんAの必死さに根負けして最後には「考えてみる」と言って帰って行きました。
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1週間してやってきたBの答えは?
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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