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仕事で追い詰められても「パフォーマンスを最大限発揮できる」4つのルール

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第31回は「パフォーマンス」がテーマです。

プレゼンするシニアビジネスマン

※画像はイメージです(以下同じ)

 仕事をしていると「この契約が取れなかったら、仕事をクビになるかもしれない……」「この入金がなかったら、会社が倒産する…」など、さまざまな恐怖を感じる場面があります。

 そんなとき、眼の前の仕事に集中できればいいのですが、恐怖心のあまり身動きが取れなくなって、仕事が手につかなくなり、なにかしようにも空回り……。さらに怒りや不安から他人に当たり散らして、ますます状況が悪化してしまった経験、少なからず読者のみなさんにもあるかもしれません。

キャバクラ経営スタート…先の見えない不安に


 今回は、過去に私が恐怖で身動きが取れなくなったときに、少しでも仕事に集中できるように心がけていたことについて、実体験をもとにお話をしたいと思います。

 25歳でキャバクラを開業してからの数年は、ほんとうに油断ができない状態でした。オープンして2週間でお客様がまったく来なくなり、外に出て新規のお客様になっていただけそうな方に声をかけて、探してくる毎日でした。そんなとき、うちの店の女の子が17歳だったことが発覚……。すぐに、警察の人が店に来ました。

「このままでは営業停止になるかもしれない…」という焦りが伝播したのか、店の女の子はどんどん減っていき、毎日10人程度いた女の子が5、6人になりました。一番ヒドいと、広い店内に私と女の子が1人だけという日もあったほどです。

 先の見えない不安。営業時間になると吐き気が止まらないほど、私の体調は悪化し、お客様と話していても心ここにあらず。女の子や店のスタッフと話していても上の空。その日の営業が終わって一瞬ほっとしても、「明日はどういうことが起こるのだろう…」という不安がすぐに襲ってきます。足がすくみ、何をしていても気がそぞろになり、全てのことに手がつかない状態に陥りました。

「彩華ちゃんと話していても癒されないし、疲れるから」と、お客様は私の元から去っていきました。ますますお客様が減少し、女の子や店のスタッフも「この店、大丈夫かな?」と不安になり、さらに辞めていく人たちが続出。

開き直って一番最悪の状況を考えた


失業した男性たち そんな時、税務調査が入ったのです。調査の結果、儲かっているわけではなかったのに私の無知も災いして1000万円近い追徴課税を払うことになりました。店の経営状態は最悪まで落ち込み、「今月赤字だったらもう存続できない」という状況まで追い込まれました。

 ここまでくると、逆に私は開き直ってきました。まず、一番最悪のことを考えてみることにしました。

「今月赤字だったら来月からお金が足りなくなるので、仲のいい人からお金を借りようか?」

 でも、もし再来月もその次の月も赤字になってしまったら、仲のいい人にお金を返せなくなってしまいます。今月うまくいかないのに、来月、再来月うまくいく保証がどこにあるというのでしょうか? 仲のいい人にお金を返せなくなってしまうと、仲のいい人を失うことになってしまいます。

 そう考えた結果、「この選択はないな」と思いました。次に「今月赤字になったらいったん店を閉めて全て解約する。そしてキャバ嬢としてどこかの店で働こうか?」と考えました。

 これはどうでしょう? 今の私の稼ぎだったら、別の店でも6か月あれば開業するだけのお金が貯められます。貯まった時点でまたキャバクラを開業すれば、ひとまず大丈夫です。ただ、うちの店で働いている10人弱の女の子と、5人の黒服は働き口がなくなります。とはいえ、たしかに申し訳ないですが、みんな若いし、気が利くので、すぐ別のキャバクラで就職先も見つかるでしょう。

 そう考えると、最悪といいながらも、そんなに悪い選択肢でもないような気がしてきました。よし! 最悪の選択肢はこれでいこうと決めました。

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最悪の選択を決めて、わかったこと

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