仕事

シャンパンタワーに隠されたキャバ嬢の「地道な営業努力」

1週間してやってきたBの答えは?

 1週間してBが店にきました。Aは緊張しましたがBの回答は「シャンパンタワーやってあげたいけどお金のメドが立たなかった。ごめんね」という彼女にとって非情なものでした。  Aはがっかりしましたが、時間がないので落ち込んでいる暇はありません。今度はお客様Cにシャンパンタワーのお願いをしました。Cは快く「いいよ」と言いましたが、代わりに「日曜日に店外デートをしよう」と誘ってきました。少し嫌な予感がしましたが、Aは行ってみることにしました。  案の定、ホテルの上のバーで待ち合わせになり「この後下に部屋を予約してるから今日は泊まろう」と言われてしまいました。Aが困った顔をしていると、Cは「シャンパンタワーを頼むくらいだからそれくらい覚悟あるかと思ったのにがっかりだ」と怒り、Aを置いてすたすたと帰って行きました。  Aは悲しい気持ちになりましたが、時間がないので落ち込んでいる場合ではありません。そんなときお客様Dの誕生日がありました。

シャンパンタワーの話をすると態度が豹変

連絡先 普段なら「お店でお祝いしよう」とLINEをするところでしたが、Aも気晴らしでDと店外デートをしようと思いました。  東京タワーのレストランでDと食事をし、誕生日プレゼントを渡すとDはとても喜んでくれました。そこでDから「誕生日はいつ?」と聞かれたので、誕生日イベントとシャンパンタワーの話をすると、Dの態度は豹変します。 「今日のサプライズは嬉しかったのに、シャンパンタワーをしてほしいお願いのための演出だったのね…」と寂しそうな顔をして帰って行きました。  でもAは諦めませんでした。Dとはずっと仲良くしていきたいと思っていることを心を込めて書き、LINEで送りました。当初はずっと既読スルーでしたが、Aは毎日LINEを送り続けました。  1週間経って諦めかけた頃、Dから返信のスタンプがポンと送られてきました。Aはすぐに「いまから会おう」とLINEしました。
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一人前のキャバ嬢になりたい
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