更新日:2020年03月05日 01:28
スポーツ

「4回転モンスター」を捉えて「ゲッツ!」渡邉晴智 競輪平成後期のベストレース

左から2着合志正臣、優勝渡邉晴智、3着山崎芳仁。写真提供/(公財)JKA

変化する競輪でも変わらない部分を再認識

 平成後半の競輪は主に大きく3つの時代に分かれていると思う。 <徹底先行時代>村上義弘・伏見俊昭の先行。それに対峙する山田裕仁 <大ギヤ時代>「4回転モンスター」山崎芳仁の影響 <競技組隆盛>自転車競技との両立選手が競輪でもスピードの違いで圧倒する新田祐大・脇本雄太  今回取り上げたのはその中の2番目にあたる大ギヤ時代のレースだったわけだが、平成全体を通して政春氏は変わらないものもあったという。 「平成の競輪を一言でいえば『繋がりと感情』の競輪だったと個人的には思うのですが、このレースはまさにその感情の部分が体現されたレースだったじゃないかと思ってます。今後、競輪も時代の流れに応じてレース形態も選手の意識も変わっていくでしょうが、人間が博打の駒をやっているという意味、そしてその面白さ。それだけは忘れないで欲しいと願うばかりです」  人が走るから……競輪は複雑な競技だと言われがちではあるが、競輪を味わう基本は「人とは何か」を考えることなのかもしれない。これからの競輪も名勝負が生まれていくだろうが、それを楽しむために競輪の味わいを伝えていけたらいいな、と改めて思う筆者であった。 【政春氏】 競輪予想ブロガー。競輪勝負師の父により子供の頃から鍛え抜かれた競輪予想のサラブレッド。ほぼ毎日厳選予想をブログ「競輪予想はじめました」に掲載中。Twitter:@keirinmasaharu <取材・文/佐藤永記(シグナルRight)>
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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