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松阪牛、のどぐろ、高級食材を新作駅弁で味わい尽くす/第54回駅弁大会レポ

高級魚「のどぐろ」の新作駅弁

 次に目に止まったのはこちらも実演、うにやあなご、エビカニがシノギを削る「新作海鮮弁当対決」コーナーのなかにあった「のどぐろ天麩羅と海老づくし弁当」(新潟県 信越本線 新津駅/1380円)だ。のどぐろはここ数年、海鮮系では人気食材で、産地の北陸や山陰の駅弁で多く使用されている。

駅弁界で人気食材となったのどぐろ

 今回は産地のひとつ新潟産。新潟では「のどぐろ炙り丼」などが、新ご当地グルメとして推されており、希少な冬の味覚として人気のようだが、こちらは駅弁界の名作「のどぐろとサーモンといくらの弁当」(1530円。同ブースで販売)を世に出した老舗調整元。「のどぐろサーモン~」の、のどぐろは塩焼きだったが、新作は天ぷらにするという新趣向。

コンパクトにうまいものが集まった

軽くさっくりした、のどぐろの天ぷら

 さっそく蓋を開けると、2切れののどぐろの天ぷら、センターに甘エビ、背後に海老しんじょう。サイドは鮮やかなピンク色のえびそぼろ。全体的にふんわりとした色合いでちょっとほっこりする。まずはのどぐろの天ぷらをひと口。冷めているのに、予想以上にさっくりとした衣。そしてのどぐろの甘さ。薄味に仕上げているのでのどぐろ自体の甘みを感じる。塩焼きでは油の旨味を感じたが、天ぷらでは白身の軽い食感と味を楽しむ感じだ。のどぐろは天ぷらでも美味しいんだと認識。欲を言えば、抹茶塩など、変化が楽しめるアクセントがあればさらに美味しく食べれただろう。  海老しんじょうは、驚くほどふんわり、甘海老は頭から食べられる。付け合せの生姜の甘酢漬けでリフレッシュしたあとは、えびそぼろと昆布だしごはんを一緒にかきこむ。こちらも非常に上品な味で、小ぶりなこともあり、あっという間に食べてしまった。  肉系、海鮮系ともに今回の対決モノはハイレベルな予感。明日以降も、さらなる名品・珍品を求めて会場を彷徨っていきます。 取材・文・撮影/駅弁記者(参加=12年連続17年目)
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【第54回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月9日(水)~22(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※15(火)は午後5時、22(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2019/index.html
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