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唐揚げ批評も起業も同じ!? SNS時代に人を動かすコンテンツ論

コンテンツプロデューサー・高瀬敦也が様々な人を招き、コンテンツについて飲み屋でざっくばらんに語り合う不定期連載企画。記念すべき初回のゲストは、起業家にして投資家というビジネス界の二刀流、ソラシードスタートアップスタジオ代表パートナーの柴田泰成氏だ。コンテンツづくりと起業・スタートアップの共通点とは……。3回にわたって、対談の模様をお送りする! コンテンツプロデューサー・高瀬敦也のコンテンツと〇〇 ゲスト/起業家兼投資家・柴田泰成 第1回

ソラシードスタートアップスタジオ代表パートナーの柴田泰成氏(右)と株式会社ジェネレートワン代表取締役CEOの高瀬敦也氏

唐揚げ批評も1つのコンテンツである

高瀬:そういえば、唐揚げ評論家はもうやってないの(笑)? 柴田:そうですね(笑)。コンビニの唐揚げを目隠しして当てられるというのをやっていたんですけど、そんなに需要がなかったですね。ニッチすぎたかな。戦略的に。 高瀬:超おもしろかったのに(笑)。唐揚げっていうと、ローソンのからあげクンのイメージしかないなあ。 柴田:いろいろあるんです。ローソンのからあげクンは定番商品なので、目隠ししたら絶対に当てられます。でも、元をたどるとファミチキがコンビニの唐揚げ市場を牽引したみたいなところがあって、そこからローソンのLチキとか、骨なしフライドチキンブームになって普通の唐揚げブームになって……。とにかく、各社改良を重ねているので、美味しくなっています。目隠しし甲斐がありますね。でも、唐揚げ評論家の需要はなかった……。 高瀬:すごいね。もうちょっとやってみたら? 今回の対談をきっかけに仕事くるかもしれませんよ(笑)? 柴田:その仕事、そんなに求めてないですよ(笑)。でも、仕事になる可能性があるという意味では、唐揚げもコンテンツですよね。 高瀬:いきなり本題に入っていきましたね! 助かるなあ~。

『Forbes JAPAN』2017年1月号の「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」で第6位に入賞したこともある柴田氏

柴田:高瀬さんの著書『人がうごく コンテンツのつくり方』の中でも、コンテンツの概念から説明してますよね。僕の知り合いにも、この本を読んだという人がいるんですが、メディア系業界人ではない、一般の人も多かったんです。彼らは、そもそもコンテンツとは何なのか気になって読んでみた、と話していました。  この本が一般の人に受け入れられている背景として、SNSを使って、誰もがコンテンツの作り手になることができるようになって、コンテンツというものに対する「自分ごと化」が昔より進んでいることがあると思いますね。 高瀬:今までは「コンテンツ」というと、ちょっと遠い感じがしてたもんね。
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自分のSNSだって立派な「コンテンツ」
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人がうごく コンテンツのつくり方

数々のヒットコンテンツを生み出したプロデューサーの世界一簡単なコンテンツのつくり方

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