お金

5万円のフェラガモの靴を、中1から17年履き続けた結果

週3日のローテーションで17年間。いまだ現役のフェラガモの靴

 もっとも、長く履き続けるためには、多少の工夫も必要です。1つは、同じ靴を毎日使わないこと。靴を大事にする人にとっては常識でしょうが、靴はたまに休ませて、毎日履かないほうが長持ちします。メンテナンスに出しても多少の出費で済みます。  さらに、私の場合、「欲しい」と言ったわけではないのですが、当時ポンポンお金を使っていた祖母の好意で、1足目を買ってもらった数カ月後にもう1つ違う色のモノをもらったので2つのフェラガモを使い分けることができました。また、子供なので走り回ってもいい用の安いスニーカーなども一緒に買ってもらったので、17年持ったフェラガモの使用頻度は週3日程度でした。もちろん、こんなに長く所有し続ける人はいないかもしれませんが、私にとっては、まだまだ履けるので処分する必要はないのです。  靴は、長く持つモノと消耗品との間にある存在なので、「売れる」という観点で購入するのはかなり難しい品です。しかし、「売る前提」じゃなく新品の高級靴を買ったとしても17年使えるのであれば、安い靴を半年に1回とか1年に1回買い替えるよりも、逆に安上がりということもあるのです。 「足元を見る」という言葉がありますが、足元を良い靴で固めておくのは、相手に与える印象も良いという利点があります。まさに、これは脱・大量生産大量消費の買い方と言えるでしょう。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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