お金

買ってはいけない安物と買ってもいい安物の違いは?

 クルマも腕時計も好きな斉藤由貴生です。私は、現代のおかしな消費を変えるために実践を重ねながら、いろいろ研究してきました。私は30代のいわゆるバブルを全く知らない世代です。所有欲の薄い世代とは言われますが、私の場合は、むしろ価値あるものは我慢せず所有したいと考えています。そんな私の価値観を、不定期ですがご披露したいと思います。

斉藤由貴生

第17回 安い新品には必ずワケがあると疑って買う

 今回は大量生産、大量消費のアイテムを買って失敗したお話をします。  見た目もいいのに、2000円などで売られているとお得な感じがしますよね。一時期、洋服の趣味を変えようとした時期があり、ファッションにはそれほど知識がない私は、なるべく安くて今風に見えるモノを買おうと思いました。実際、ファストファッションのお店で安いアイテムを試してみたところ、たしかに着心地は申し分ないのです。お得な感覚はありました。  例えば、オールドネイビー(GAPグループの量販店、現在は日本から撤退)の靴は2000円ぐらいで買えたのにもかかわらず、雨の日だって滑らないし、履き心地も悪くありませんでした。以前安く買った別の量販店の靴は、雨の日にとっても滑りやすいという粗悪な商品。それと比べるとオールドネイビーは優秀だと最初は感動したのです。  これはいい時代だなあと、思わずたくさん買ってみた私。しかし半年後、これは結局高くついたと後悔したのでした。

画像はイメージです

 というのは、私の歩き方ではどれも半年ぐらいでダメになったからです。2000円の靴は半年でくたびれてしまいました。中敷きは買ってから早い段階で剥がれ出し、それを我慢して履いていても紐が切れるし、見た目もボロボロに。それを履いて歩くには気分も上がらないため、すぐに履かなくなってしまいました。

世の中には2つの「安物」が存在する

「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、世の「安物」には、2つのタイプが存在します。1つは、この2000円の靴のようにすぐ壊れてしまうタイプ。2000円で買って半年しか持たないのであれば、1万円の靴を買って何年か履いたほうが金銭的にお得です。要するに、素材が安いから安く売られているのです。  一方、もう1つの「安物」のタイプは、「安い」というよりも「お得なモノ」です。つまり、金銭的にもお得であり、なおかつ使い勝手が良いとか持っていて楽しいとか、精神的にも得するのが「お得なモノ」です。  賢い買い物は、この「お得なモノ」を買うことにあります。つまり、単に値段を見て判断したり、ロレックスは高いモノという偏見で価値を判断するのではなく、自分にとって得かどうかを判断して買うというのが重要だということです。  安く抑えてもいい消費は毎日使うような消耗品です。トイレットペーパー、洗剤など必ず使い続けているモノを安く大量買いしておくのは、賢いと思います。消耗品はストックする、つまり売ることを前提として買うことができないので、安ければ安いにこしたことはありません。これに関しては節約術ですね。お買い得品を買いだめするのもテクニックだと思います。  すぐに壊れてしまう安いモノを何度も買うくらいなら、高くても長持ちするほうがお得です。消費は、先のビジョンを視野に入れておかなければ失敗してしまうことが多いのです。1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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