38万円で買ったセルシオのその後 オークション評価4.5点のクルマはどうなった?
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
腕時計投資家の斉藤由貴生です。腕時計は買った値段と同額か、高く売るのがモットーの私ですが、クルマに関してはそうはいきません。私は、腕時計もクルマも好きなのですが、買った値段と同じ額で売るのが難しいクルマの場合、いかに「購入金額-売却額」の差を少なくするかということを重視しています。
幸いにして今の時代、総額50万円以下で手に入るクルマでも、ありとあらゆる性能が新車と比べて遜色ないモノが多くあります。
私が免許を取った2004年頃だと、総額50万円以下のクルマは“それなり”でしたし、私の親世代が免許を取った1970年代に至っては、そんな選択肢はなかったことだと思います。ましてや私の祖父母世代ともなれば、18歳頃の中古車はオオタという聞き慣れないブランドでした。
こうしたクルマに限らず、新しいモノは登場から時間が経てば経つほど進化のスピードは遅くなります。
例えばパソコン。90年代は、新製品が3年ぐらいで使い物にならなくなるのが当たり前でした。それに対して、今の時代は10年ぐらい前のパソコンでも日常用途において難なく使うことが可能です。
どう見ても38万円の激安には見えなかったセルシオ
なぜお気に入りのセルシオを手放したのか?
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
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