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ウイスキーの聖地を巡るなら大きめのトランクを空にして行くべき理由

女王エリザベス2世もお気に入りのボウモア

 ボウモアはピートの試掘やモルトのフロアモルティングを今でも行っており、歴史を継承するアイラウイスキーの代表格です。そのため、「アイラモルトの女王」と呼ばれることもあります。また、女王のエリザベス2世のお気に入りでもあり、1980年に蒸留所を訪問したり、2014年に就航した新空母「クイーン・エリザベス」にボウモアのボトルを船体にぶつけて割っています。  味わいは、ソルティで華やかで、もちろんピーティです。現在はサントリーの傘下となっており、蒸留所は規模が大きく、システマティックでした。ちょっと味気ないと感じることもありましたが、たくさんの参加者に体験してもらうための仕組みなのでしょう。とはいえ、大規模なウイスキー蒸留所の設備は圧巻でした。

ボウモア蒸留所です。第1貯蔵庫は海に面し、海抜ゼロメートルで潮の香りを受けています

麦汁を作るマッシュタンです。巨大でした

麦汁を発酵させてアルコールを生み出します

ポットスチルは2組4基あります

ウェアハウスには大量の樽が貯蔵されています

BOWMORE 1957年が飾られていました。お値段2000万円

 この日のディナーはボウモアホテルのレストラン、2次会は同じくボウモアホテルのバーにしました。こんなことなら、最初からボウモアホテルに泊まればよかったです。

ボウモアホテルのレストランで前菜にハギスボールを注文。こちらもとても美味しく、肩すかしを食らってしまいました

ボウモアのハンドフィルボトルがあったので、片っ端から飲みまくりました

アイラ島巡りに大きめのトランクを持って行くべき理由とは?

 アイラ島2泊3日の蒸留所巡り、最高でした。準備不足すぎて、お金をすべてドブに流すところでしたが、奇跡的な出会いにより思い出に残る旅になりました。もし、アイラウイスキーが好きなら、ぜひ行くことをオススメします。20年以上も行く行くと言って行かなかった筆者が言っても説得力がないかもしれませんが、現地は本当に感動しました。  最後にもう2つだけアドバイス。まずは、トランクはできるだけ大きいものをチョイスして、ほとんど空の状態で行くこと。筆者はお土産を想定して半分空けて行ったのですが、それでももう1つ大きなトランクを現地で買う羽目になりました。そして、日程が許すのであれば、もう少し時間に余裕を持つことをオススメします。2泊3日は本当に強行軍です。3泊4日、もしくはツアーを入れまくって4泊5日でちょうど良いかも知れません。来年も行こうと計画中で、その時はもちろん3~4泊するつもりです。

今回の旅行で買ってきたウイスキーです。ほとんどが限定品なので、開けるのが楽しみでもありもったいなくもあり……

お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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