アードナホー、ブナハーブン、カリラ…写真でオススメする聖地アイラ島のウイスキー蒸留所&飲み処
― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第54回 ―
6月上~中旬に、スコットランドのアイラ島に1人で突撃してきました。何の準備もせずにエジンバラ入りしてしまったのですが、何とか2泊3日のウイスキー蒸留所巡りを達成、夢の1つをかなえることができました。今回はアイラ島の最新の写真とともに、その様子をご報告します。
東京からエジンバラへ飛んでまずは1泊。昼過ぎに空港に戻り、Loganairでアイラ島に向かいます。飛行機はコンパクトです。チケットを取るときに、追加でお金を支払うと席を自由に選べるというので1名席を確保しましたが、まったくの無駄になってしまいました。搭乗人数が少なく、みんな勝手に好きな場所に座り、2名席を占拠しています。お金を払って1人スペースを確保したうえ、なんとその席は窓が開かず、景色も楽しめなかったので後悔しました。
55分ほどのフライトで到着。さっそくレディ・オブ・アイラことクリスティーンさんと合流します。フライト直前に連絡したので、ツアーの内容も何もまっさらです。空港のデスクを借りて地図を広げ、急いで計画を練ります。到着時で午後2時。まずはホテルに行ってチェックインし、荷物を下ろすことにしました。蒸留所はだいたい午後5時には終了してしまうので、もしクルマを確保できていなければ、この日はどこにも行けずに終わっていたでしょう。
しかし、クリスティーンさんは余裕綽々でクルマを走らせます。天気は快晴、美しい自然の中、気持ちのいい風を受けながら疾走するのは最高です。途中でボウモアの街に寄り、夕食の予約をしておくようにと言われました。これも、完全に頭から抜けており、適当に夕方から動いたのではどこにも入れないところでした。アイラ島巡りをする際、ディナーは日本で予約していくことをオススメします。
まずは、イチオシだというTHE HARBOUR INNへ行き、今日のディナーを予約しようとしたら満席。そこで、次のオススメというThe Lochside Hotel & Duffies Barを予約しました。併設されているバーを見ると、1983年に閉鎖されたポートエレン蒸留所で作られた「ポートエレン」のヴィンテージものがごろごろ並んでいます。日本では1本20万~30万円は当たり前、おそらくは40万円でも買えないボトルがショット売りしているのです。ちなみに、ショットで200ポンドくらいでした。
次は蒸留所へ向かい、一路北東へ向けて最短距離で突っ走ってくれました。最初に伺ったのがアードナホー蒸留所です。2018年10月から稼働し、2019年4月に正式オープンしたばかりのピカピカの蒸留所です。
蒸留所では、自分で樽からウイスキーを瓶詰めできるハンドフィルを体験できることがあります。ここにもあったのですが、もちろん、アードナホーではなく、他の蒸留所のウイスキーです。とはいえ、アイラ島での初体験ということで、チャレンジしました。
樽からシリンダーにウイスキーを移し、それを空瓶に入れます。蓋をしてシールを貼り、ナンバリングを振り、サインをすれば完成です。市販されていない樽なので、お土産にはぴったりでしょう。
アードナホー蒸留所の外にはワーム・タブが2基ありました。蒸留する際、気化したアルコールを冷やして液体にします。一般的にはコンデンサーを使うのですが、ここでは昔ながらの木桶に水を流して冷やすワーム・タブを採用しているのです。どのような味わいになるのか、とても楽しみです。
東京からエジンバラを経てアイラ空港へ
まずはでき立てのアードナホー蒸留所へ
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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