更新日:2023年03月28日 10:38
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連載1周年記念! おっさん総選挙“OSN57”開催――patoの「おっさんは二度死ぬ」<第52話>

 昭和は過ぎ、平成も終わり、時代はもう令和。かつて権勢を誇った“おっさん”は、もういない。かといって、エアポートで自撮りを投稿したり、ちょっと気持ちを込めて長いLINEを送ったり、港区ではしゃぐことも許されない。おっさんであること自体が、逃れられない咎なのか。おっさんは一体、何回死ぬべきなのか――伝説のテキストサイト管理人patoが、その狂気の筆致と異端の文才で綴る連載、スタート! patoの「おっさんは二度死ぬ」【第52話】祝!連載1周年企画  先日、担当編集に言われて気が付いたのだけど、この「おっさんは二度死ぬ」連載が、今回の更新で1周年を迎えるらしい。  めでたいのかめでたくないのか全く持って分からない不可解な気持ちだけれども、よくもまあ、1年も書いたものだと思う。  毎週毎週、来る日も来る日も書くってやつは大変なことで、たくさん書き溜めしておこう、という堅実な行動ができない僕にとってそれは地獄のような日々だった。  ある時は、「正月休みくらいあるだろ」と余裕ぶっこいていたら、普通に1月1日更新分を書かされた。  ある時は、トランジットで訪れた韓国仁川空港のグランドピアノの横で狂ったようになって書いていた。  ある時は、ロシアはモスクワの郊外にあるシェレメーチェエヴォ国際空港の待合ターミナルでロシア人に囲まれて必死の形相で書いた。  ある時は、旅先で締め切りを思い出し、友人がサウナを楽しんでいる隙に泣きながら30分くらいで原稿を書き上げた。  草加健康センターでは、静かに作業できる場所がなく、おっさんどもがかわるがわるカラオケを披露する宴会場で書いた。  そんな地獄のような日々を潜り抜け、52回の更新、一周年である。当初は4回くらいで打ち切られるだろうと思っていたが、なんとかかんとか長期連載である。そして書籍化まで果たした  そこで、今回は1周年特別企画として「おっさんは二度死ぬ人気投票-おっさん総選挙OSN57-」を開催することとなった。  本連載と書籍に登場する57のエピソードうち好きなエピソードを3つまで投票してもらい、ついでに1位になるエピソードも予想してもらう。見事当たった人には抽選で豪華景品が当たる仕組みだ。 特賞 日刊SPA!連載「おっさんは二度死ぬ」にあなたが登場する権利  (投票した3つのエピソードの中で1位が出た方) A賞 patoとのサシ飲み(国内ならどこでも行きます)  (投票した3つのエピソードの中で2位が出た方) B賞 書籍版「おっさんは二度死ぬ」サイン本  (投票した3つのエピソードの中で3位が出た方) C賞 patoがはき古した短パン  (投票した3つのエピソードの中で4位が出た方) 奮って投票、ご応募ください。締め切りは8月23日です。よろしくお願いいたします。

<投票ページ> 8月23日まで

ロゴ・イラスト/マミヤ狂四郎(@mamiyak46
テキストサイト管理人。初代管理サイト「Numeri」で発表した悪質業者や援助交際女子高生と対峙する「対決シリーズ」が話題となり、以降さまざまな媒体に寄稿。発表する記事のほとんどで伝説的バズを生み出す。本連載と同名の処女作「おっさんは二度死ぬ」(扶桑社刊)が発売中。3月28日に、自身の文章術を綴った「文章で伝えるときにいちばん大切なものは、感情である 読みたくなる文章の書き方29の掟(アスコム)」が発売。twitter(@pato_numeri

pato「おっさんは二度死ぬ」

“全てのおっさんは、いつか二度死ぬ。それは避けようのないことだ"――


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“全てのおっさんは、いつか二度死ぬ。それは避けようのないことだ"――

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