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仕事で挫折して気づいた、“ジョブズの「点と点をつなぐ」”大切さ/歌舞伎町女社長の教え

子供が突然「中学受験したい」と言い出した

 これらのことを生かして、またすぐに店舗展開に取り組めたらよかったのですが、現実には「失敗した」という現実を目の当たりにして少しやる気がなくなってしまいました。  そんな時、子供が小学4年生になり「中学受験をしたい」と言いはじめました。にもかかわらず、学校の先生が言ってることも塾の先生が言ってることも全く意味がわからないのだそうです。  わたしは「大丈夫。ママは中学受験してるし、ママも先生が言ってること、全然意味がわからなかったから」と言って、腐っていた毎日に終止符を打ち、毎日、子供の勉強を見るようになりました。  わたし自身、何事にもいつも全力投球なので日々充実しているのですが、はじめの頃はなんだか嫌でした。  もちろん、子供はかわいいですが、今までは、わたしが一歩外に出て、働いているときは、子供が熱が出てようとなにがあろうと、いつも涼しい顔で働いていて、どんな言い訳をしたとしても、家や子供を理由にだけは絶対しないぞとずっと決めていました。  それなのに、今は勉強、勉強とこどものことばかりで、なんだか情けない気分になっていました。

子供に教えて気づいた「効率の良い勉強法」

アイデア でも、結果としてよかったです。小学生というのは、まだまだいろいろな理解がまだらです。算数でいうと大小の概念や、かけ算、割り算の概念が根本的にわかっていません。  はじめのうちは、紙上でわかりやすい説明を心がけてましたが、おはじきを使うようになり、そのうち100個くらい入っているチョコレートや30センチくらいある長細いグミ、コップに水を入れたり、体重計で重さを測ったり……。そうやって、実際にやってみながら説明すると理解がはやいことに気づきました。  そして、何度も繰り返し説明をします。説明をしてやっと理解したと思っても、理解できたのと実践できることは、また違います。何度も同じ問題をやっていると、少しずつできるようになっていきます。  その過程のなかで、少しでもバカにしたような態度や、上から目線で文句を言うととたんに極度に能率が悪くなるのです。このことは店でも応用できました。
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「Connecting The Dots(点と点をつなげ)」
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