「行動できる人」と「行動できない人」の違いは、必要に応じて人間関係を切り離せるかどうかにあります。繰り返しになりますが、人間関係は自分の悩みにいつの間にか絡みついています。それにさっと気づいて切り離せるようになると、悩まずに行動できるようになります。 　最初からそうした切り替えが上手い人もいますが、そうでない人は自分の状況をできるだけ言葉にして、人間関係に気づく必要があるのです。言葉は誰かに何かを伝えるためのものですが、同時に自分が何を考えているのかを知るための道具でもあるのです。 　もしあなたが悩みを抱えて、先へ進めなくなっているのなら、ぜひ仲の良い友人を頼って、自分について話してみてください。その友人が良いアドバイスをしてくれるとは限りませんし、またその必要もありません。 　悩み相談の成否は、どれだけ自分の本音を打ち明けられるかにかかっています。もちろん、あなたが本気で悩みを打ち明ければ、相手から良いアドバイスをもらえる可能性は高くなります。しかし、それは副次的なものであって、自分が打ち明けることが本丸です。 　そして、自分の話につきあってもらったら、今度はその分だけ、相手の話にもつきあいましょう。そうすれば自分について話しても、「あいつは自分の話ばっかりだ」と言われる心配もありません。ぜひ試してみてください。 コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』（扶桑社）が発売中