更新日:2020年01月10日 15:27
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「モチベーションは勝手に湧いてこない」のはなぜか?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第115回 モチベーション 私たちはことあるごとにモチベーションに悩まされています。「本気になろう」と思ってもなかなか本気になれず、「集中しよう」と思ってもなかなか集中できません。自分が本気になれるものが見つからず、「人生に飽き飽きしている」という人もいると思います。  一体どうすれば、自分が本気になれることを見つけて、集中できるようになるのか。その答えになるのが「人との出会いや関わり合い」です。  ある男性はゲストハウスに泊まった時に、自分と同じように泊まっていた外国人と話す機会がありました。彼はその外国人とキッチンで出くわし、いきなり包丁を差し出されました。その状況に戸惑いつつも、相手の言葉に耳を傾けると、「use(使う)」という単語が聞き取れて、ようやく相手の意図を理解することができました。  彼はその時、はじめて「英語が話せるようになれたら」と思ったそうです。本気に繋がるのものは、こうした「人との出会いや関わり合い」をきっかけにして見つかります。  彼にはもともと「もっとコミュニケーションが上手くなりたい」という願望がありました。しかし、そのために何をすればいいのか、具体的な目標を持つことができずにいました。そんな折に起きたゲストハウスでの外国人とのやりとりが、自分の内面と表面を結びつけるきっかけになったのです。  ですから、これは「外国人と話す機会があれば、誰でも英会話に本気になれる」という話ではありません。「本気になれるもの」は自分の内面にその理由があり、そしてその理由は「人との関わり」によって、はじめて引き出されます。重要なのは、「本気になれることは部屋で一人で考えていても見つからない」ということです。  私たちは物事について、一人で考えて答えを出そうとしがちです。そして、そんな時は「こうすべき」「こうしてはいけない」という理屈やお題目で頭が一杯になっています。  しかし、理屈やお題目は人の心を動かしません。たとえば「肥満は健康に良くない」「将来のために勉強した方がいい」と言われても、「わかってはいるんだけど」で終わってしまいます。にもかかわらず、それを根拠にして行動しようとした結果が、「本気になれない」「集中できない」というモチベーション不足です。  もし「本気になれない」「集中できない」と悩んでいるのなら、まず「自分が本気になれるもの」を見つけましょう。そして、それは人との関わり合いを通して見つかります。コミュニケーションはコミュニティから生まれます。もし思い当たる節がなければ、まずは自分の趣味のコミュニティなどに参加してみてください。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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