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台風15号の被災地に行って感じた「不謹慎」という言葉の意味/歌舞伎町・女社長の決意

震災直後の歌舞伎町で言われたある一言

 震災直後は経済が自粛モードになったこともあり、お客様が本当に来なかったです。歌舞伎町全体が閑古鳥が鳴いて、ガランとしていました。 「よくこんなときに店やってるよね」と繰り返し、嫌味も言われました。それは「わたしの仕事がキャバクラだから、震災で被災した人たちは毎日大変な思いをしているのに、あなたは夜な夜な、楽しく小パーティーを繰り返してとても不謹慎ですね」という意味です。  いま考えたら、言ってる人の気持ちもわからなくもないですが、当時はとても悔しかったのを覚えています。色々考えた末に、わたしはある結論がでました。

人生はなるようにしかならない

内野彩華

内野彩華

 不謹慎でもなんでもこれがわたしの仕事であり、これでわたしはごはんを食べています。  そうは言っても、天災や、それだけでなく人やお金の問題で仕事がある日、突然できなくなる可能性はいくらでもあります。でも、そんな突発的な出来事を予測しようとしても、所詮は不可能なので、できるときにできることをコツコツとこなしていくしかありません。  もしも、突発的で絶望的なことが起こったとしたら、どんなに絶望しても結局、そこからまたひとつずつはじめていくしかありません。  人生、なるようになるけど、結局、なるようにしかならないのです。それはなんだかとても後ろ向きな言葉だけど、裏を返すと前向きな言葉でもある気がしました。 <TEXT/内野彩華>
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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