さて、ざっくりこの時点までの賞金と補助金と税金についても書いていきましょう。神奈川県馬主協会に入会し、川崎競馬場で新馬をデビューさせ、川崎所属の騎手を乗せて優勝すると、貰える金額は以下の通りとなります（細かい説明は省きます。まだ入金前なので計算違いがあったらすいません）。 ・賞金270万円 ・新馬購入助成金100万円 ・出走奨励金12万円 ・川崎所属騎手起用手当1万円 ・入着手当1万円 ・2歳戦市場取引馬賞20万円 　トータルなんと404万円。シトリンちゃんすごいな、おい!! 　200万円で買ってきた馬が1走で400万円を稼ぎ出したわけですから、占いは大的中、チャレンジは大成功だと言えるでしょう。中央競馬の新馬戦ならば1着賞金は700万円ですが、諸手当が充実していること、頭数が少ないこと、除外がなくローテーションを組みやすいことを考えると、川崎に新馬を入れるのも魅力的だなと思いました。 　というわけで404万円で飲みに行ってきますみんなも来いよ…という話ならハッピーエンドなのですが、ここに諸経費や税金が襲いかかってきます。 　まず賞金の270万円からは調教師・騎手・厩務員への報酬で20％が引かれます。なので実際の手取りは、 【賞金270万円の馬主取り分80％の216万円】＋【各種補助金類133万円】＝349万円 　ですが、この349万円から仮に税金で35％取られるとすると……手残りは226万円となります。ほぼ半分やんけ！　個人的には関係者、とくに厩務員手当をはじめとして報酬はむしろ増額してもいいと思ってますので引かれても平気ですが、税金がきつい！ きつすぎる！ うひゃーー！！ 　馬主は税金の戦いだというのは本当で、先輩馬主のみなさんが次の馬、次の馬と買い進めていく理由がわかりました。経費を取るためになんですね。これだからすぐ頭数が増えちゃうんですね。 　とはいえ私はあくまで零細馬主なので、現役馬を急いで買い込んだりはせず、税負担が増えたとしても手許現金を厚めにして、破産リスクを減らす方向で行きたいと思います。シトリンちゃんを手元においておきたいですし、まずはしっかり預託料を払いきることを最優先にします！ 　ほんの一瞬でとんでもない金額を稼いだわけで、皆様には「これから銀座ですね！」「肉ですね！」とネタにしていただいたのですが、実際は歓喜の反動と疲れで胃が小さくなってしまい、脂っこい食べ物がまったく食べられなくなっていました。 　帰宅して風呂に入ったらヘットヘト。外に食べに行く元気もなく、興奮して疲れたからか胃が縮こまっていたので、冷蔵庫から食材を探して食べた晩飯は……食パンを生でモソモソ食べてました。 　でっかいことを成し遂げると、人間は案外しょうもないことをするようです。とはいえ、シトリンちゃんの戦いはまだまだ続きます。3歳戦を主役級で戦えるかどうか、次のレースで決まります。 　次回はシトリンちゃんの今後のローテーション、新馬勝ち後に馬主の生活がどう変わったか、なんて話を書いていきたいと思います。やったー！氷河期世代ど真ん中の生まれ。馬主で占い師で大家で零細企業の経営者。副業と投資と占いで「普通の人でも馬を持てる！」ことを証明するべく奮闘中。占いは四柱推命・紫微斗数をメインでやっています。Twitter：@araichuu