占いで買った馬シトリンが主戦騎手を大馬主に奪われ競馬ゲームみたい
馬主で大家で占い師のあらいちゅーです!
占いで買ったはじめての保有馬シトリンちゃん(牝3・父サウスウィグラス・川崎佐藤博厩舎)ですが、長期休養からの復帰戦は息が持たずに大敗。体制を立て直して川崎競馬のC1戦に挑むことになりました。ところが出走表を見てびっくり、岡田繁幸総帥の秘蔵っ子マル外・エン号がいるじゃありませんか。しかもそちらに主戦騎手を奪われてしまい……そんな競馬ゲームでしか見たことないような、ドラマチックな勝負の一部始終です!
シトリンちゃんはデビューから2連勝したものの、3戦目のオープン戦で大敗。そこで股関節を痛めてしまい長期休養に入っていました。休養明けの初戦は息が持たずに3コーナーで売り切れ。今回は乗り込みも万全で勝負レースになるはずだったのですが、先述のように岡田総帥の秘蔵っ子・エンとぶつかってしまいました。
エンは岡田総帥(マイネルの冠名でおなじみのサラブレッドクラブ・ラフィアン創設者。ファンからも馬主からも尊敬される競馬界の偉人)がニュージーランドで買ってきた良血馬です。値段も血統も全てが地方競馬では規格外、あっという間に勝ち上がってJRAへとステップアップしていきました。なのでシトリンちゃんとぶつかることは無いと思っていたのですが、残念ながらクラシック戦線で満足のいく成績を残せず、川崎に戻ってきていたのでした。
実はエンとシトリンちゃんには色々と因縁があります。まずデビューの日が同じ。シトリンちゃんが2Rでエンが3Rでした。勝ち時計はシトリンちゃんのほうが上だったのですが、レースっぷりはエンのほうが上。そして両方とも主戦は町田直希騎手です。
出走表を見た瞬間、ああこれは乗り替わりだ、町田は向こうだなと確信しました。自分が町田騎手でも、駆け出し馬主の連敗中の牝馬より岡田総帥の有力馬を選ぶと思います。競馬は勝負の世界で、馬主の太さも競馬のうちです。なので恨みっこなしです。こういう競馬ゲームのようなことが実際に起こって、ちょっと嬉しいような気すらしました。
しかしそれはそれとして、問題になるのが代わりのジョッキー探しです。本来は馬主と調教師が打ち合わせて知己を当たることになるのですが、私自身の馬主経験値が低いので、ここは佐藤博師にお任せで選んでもらうことにしました。結果、大井競馬場の若手ナンバーワン・笹川翼騎手を確保することができました。笹川騎手は今年26歳ですが既に1000勝に到達しており、いま波に乗っています。これで準備は万端、いよいよ弱小馬主が岡田総帥に挑みます!
ところが事はそうスムーズには運びません。なんとレースの前日、笹川騎手が負傷して病院送りになってしまいました。シトリンちゃんのレースに乗れるかは当日の体調次第だそうで、騎手探しが振り出しに戻りました。誰もいなかったら私が地味に応援している川崎の山林堂騎手か、以前別の馬に乗ってもらったことのある有年騎手、もしくはイケメンガッツマンこと江里口騎手に泣きつこう……と思い悩んでいたら、どうやら笹川騎手が騎乗できそうだという一報が。ひとまず胸を撫で下ろしたのですが、勝負の前にこういうドタバタが起こるのは自分の運気が落ちている証拠です。これは厳しいレースになりそうです。
大馬主に主戦騎手を持っていかれた!
レースの前日に笹川騎手が負傷
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氷河期世代ど真ん中の生まれ。馬主で占い師で大家で零細企業の経営者。副業と投資と占いで「普通の人でも馬を持てる!」ことを証明するべく奮闘中。占いは四柱推命・紫微斗数をメインでやっています。Twitter:@araichuu
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