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競走馬のセリはコミケを超える過酷さだった

<馬主あらいちゅ~の占いで馬買ってみた第2回>  馬主で占い師のあらいちゅー(@araicuu)です!  前回の記事で「競走馬のセリ市に占いで挑んだ話」を書かせていただきましたが、今回はセリ市そのものについて、もう少し突っ込んでご紹介しましょう。 【前回記事】⇒占いで走る馬を探せるか? 占い師が占いで競走馬を買ってみた  馬主になるまで、セリは「大金持ちが優雅に札束で殴り合うサロン」のようなイメージでしたが、実際は全然違いました。すんごいしんどいです。例えて言うなら、セリは競馬界における夏のコミックマーケットなのです!!!

セリにも安いのと高いのがある

「ディープの仔が○億円で落札されました!」「ナニナニ王子が○億円使いました!」とニュースに出てくる華やかなセリ。あれは7月に行われるセレクトセールと呼ばれるもので、1歳馬の出品頭数は200頭程度と、規模的には小さなイベントです(そのかわり馬は最高品質の寄りすぐりで、平均落札価格も約4500万円)。  セリの本番はなんといっても、8月に行われるサマーセール。落札平均価格は約530万円までグッと下がるものの、4日間で約1200頭が上場される、日本最大の競走馬市場です。 ちなみに今年の夏のコミックマーケットも4日間開催で、のべ76万人を動員する日本最大の同人誌即売会となっていました。不吉なくらいに似ています…。  私は2018年のサマーセールでサウスヴィグラスの牝馬を200万円で購入しましたが、後述するようにクソ暑いなかを駆けずり回り、1頭落札するだけでヘトヘト。とてつもなくしんどい一日でした。

セリの前日~当日朝まで

 サマーセールは北海道の新ひだか町で4日間にわたって開催され、どの日も早朝から夕方まで延々続きます。体力勝負なところも含めて、夏のコミケとかなり似ていますね。多くの馬主さんは千歳~静内~浦河あたりに前泊して、体調を整えて朝からセリに挑みます。これもコミケの地方参加組とまんま同じです。  私は新千歳空港内のホテルに陣取って、セリ市のある静内までレンタカーで毎日通うことにしました。往復200km近くあるので冷静に考えれば頭がおかしいのですが、セリの期間中は日高地方の宿がパンパンに埋まっているので仕方がありません。  セリ市会場に到着すると、まず受付で購買者登録というものを行います。これで「私は誰それというもので、どこそこの馬主会に所属する馬主で、保証人は誰それです」というのを登録するわけです。  購買者登録が終わると、でっかい番号札を上場馬のカタログに貼り付けてもらいます。落札時にこの番号札を係員さんに呈示することで、どこの誰が落札したのか、すぐ場内に知れ渡るというシステムになっています。

購買者登録をすると番号札が渡される。また、会場の飲食がタダとなる食事券がもらえる

 誰がどれを落札したかなんてどうでもええんちゃう、と思ったのですが、周りの馬主さんの話を聞いていると「○○さんはあの種馬の仔を評価しているのか」「△×県馬主会の落札だから補助金で価格がつり上がっているだけだろう」「JRAが買っているから来年のブリーズアップセールに出てくるな」みたいな読み合いがされており、貴重な情報源になっているようです。お金持ちの優雅なサロンどころか、魚市場とカイジを合わせたような世界観です。  購買者登録手続きが済むと、測尺表というのをもらいます。セリ場の入り口でひっそりと配れられているのですが、これを入手するのがメチャクチャ大事です。  馬の体高や体重、管囲といった重要なデータが書かれており、生産者の希望する最低落札価格も載っています。これを見て、一日の予算配分や狙い馬を決めていくわけです。  最低落札価格を左右する一番の要因は種付料なのですが、馬体のサイズやデキがいまいちな場合、人気の種牡馬の仔でも安く狙うことができます。私の場合は予算500万円以内、馬体はどうせ見てもわからんということで、知ってる種牡馬を中心にダンカーク、フリオーソ、サウスヴィグラスあたりでお手頃価格になりそうな馬をピックアップし、本業の占いを絡めて検討しました。 【前回記事】⇒占いで走る馬を探せるか? 占い師が占いで競走馬を買ってみた
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