占いで買った馬シトリンちゃん激走。1年9か月ぶり奇跡の勝利で馬主の収支は?
馬主で大家で占い師、ついでに宅地建物取引士のあらいちゅーです! 「占いで買った馬」シトリンちゃん(牝5)が、1月の浦和開催で「奇跡」の3勝目を挙げることができました。デビューから2連勝したものの、約1年9か月の間勝利することができず長い長いトンネルでした。
新春の浦和競馬場で起こった奇跡、そして勝てなかった間の馬主収支について、地方競馬馬主のリアルな歓喜と苦悩の現場をお伝えします!
地方競馬のお馬さんたちは基本的に、所属している競馬場で定期的に出走するローテーションを組んでいます。シトリンちゃんは川崎所属なので、1月1日から7日の川崎開催で新年初出走となる予定でした。ところが、シトリンちゃんが出走を予定していた1月6日だけ、大雪で開催が打ち切りになってしまいます。出走手当と見舞金が支給されたのですが、走っていたら最低でも19万円はもらえたはずなので、新年早々から手痛いダメージです。
そんなこんなでションボリしていたら、佐藤博紀調教師から電話が入りました。新春の浦和競馬にも出走申し込みだけはしてあるし、馬の調子は良いのでそちらに向かいたいがどうか、とのこと。浦和の出走手当がもらえれば、1か月まるまる預託料の出費だけで終わりそうな1月の馬主収支がチョイ赤字くらいになって切り抜けられます。そんな経緯で浦和に向かうこととなったわけです。
そして1月19日の浦和競馬3Rにシトリンちゃんが登場します。
ところが馬体を見てビックリ! ガリガリに痩せているうえに、冬毛がボーボーに出ています。休み明けでここまで体重が減っているというのは尋常ではありません。なにがあったのか佐藤師に聞いたところ、川崎から浦和の輸送で馬体重が一気に10kgくらい減ってしまったとのこと。ええええええ~。
人間なら京浜東北線に乗って寝ているだけなんですが、お馬さんだとこの距離でもけっこうな負担になってしまうんですね。
ただ、絶好の内枠、鞍上は昨年末から勝ちまくって好調な本橋孝太騎手ということで、競馬新聞にもソコソコ印が入っていました。が、この馬体では馬券が売れるはずもなく、単勝は5番人気と落ち着いていました。
こりゃ今日はまわってくるだけだな……でもシトリンちゃんを応援してくれているファンのみなさんと会えたし、横断幕も出してもらえたしで、まあ良い一日だった。終わったら戸田のスーパー銭湯にでも行こう……と、正直、レース前から85%くらい諦めていたのですが、ゲートが開いた瞬間から奇跡がはじまります。
川崎競馬に出走予定だったが……
パドックでビックリ。馬体は激細で冬毛がボーボー!
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氷河期世代ど真ん中の生まれ。馬主で占い師で大家で零細企業の経営者。副業と投資と占いで「普通の人でも馬を持てる!」ことを証明するべく奮闘中。占いは四柱推命・紫微斗数をメインでやっています。Twitter:@araichuu
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