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ラブホテルスタッフが嘆く迷惑客「本気で困るのは…」

ラブホスタッフが嘆く迷惑客の特徴とは?

ベッド 変わったカップルと言えば、都市伝説かのようによく聞く、「ラブホでは信じられないぐらい部屋を汚していくカップルがいる」という件。これにはホテル側も困っているのかと思いきや、意外にそうでもないらしい。 「そういう話もよく出回っていますが、実際、お客様が『これはひどいだろ』と思うようなものは、こちらからすると実はそれほどのダメージではないことが多いです。  一番に想像されるのが、排泄物系ですよね。特に便(笑)。これは、片付け自体はわりと平気なんです。私どもの清掃部隊もみんなプロフェッショナルなので、清掃自体は大丈夫なんです。ただ、痛いのはニオイですね。どうしてもニオイが残ってしまうので、清掃後だいたい30時間ぐらいは次のお客様を入れられなくなってしまうんです」  とはいえ、ほとんどの客が部屋をキレイに使ってくれるという。泊まったあと、スタッフに気を遣って、ベッドやアメニティ類を整えてから帰る人も多いだろうが……。 「使い終わったタオルや部屋着もキチンと畳んで、ベッドも整えて帰られているお客様も多いです。しかし、そのお気持ちは非常にありがたいんですが、実は掃除の手間はほとんど変わらないんです。結局タオルや部屋着は使用済みとして放り込むわけですし、全く使った形跡がなくてもシーツは替えます。お風呂も全く使用した様子がなくても必ず洗いますからね」  ホテルのスタッフがいちばん迷惑だと感じることは何なのだろうか。 「唯一、本気で困るのが髪染めですね。あれは本当に困ります。我々は業務用の洗剤を使っているので、ほとんどの汚れは問題なく落ちるんですが、髪染めだけは落ちないんです。例えばお部屋にローションをばらまかれても、こちらからするとそれほど大したことではないんですが、髪染めだけは、場合によっては上からペンキを塗らないといけなくなるレベルです。 毛染め あと強いて言えば、土曜の夜を前にして、部屋に便をブチまかれるのは困ります(笑)。平日は満室になることはほとんどないので、ひと部屋使えなくなっても別の部屋に入っていただければいいんですが、土曜の前にそういうプレイをされるとロスが出てしまうので、困ってしまいますね。どうしてもそういうプレイがしたいという場合は、一番ありがたいのは日曜日の昼間です。日曜の夜は一番宿泊が少ないので、そこでひと部屋潰れてもそんなには困りませんから。できればそういうプレイは日曜の昼にしていただくと、我々としては非常に助かります」  ホテル側からすると、「そういうプレイはしないでくれ」というわけではないのだろうか? 「ホテルによって考え方が全く違うと思いますが、あくまで私のスタンスとしては、家でできないことをするためにホテルをご利用していただいてると思うんです。そこで『これはやるな』というのは都合のいい話で、若干失礼なんじゃないかと思ってるんです。ただ、もし選択肢があって悩んでいるのであれば、日曜の昼から夕方ぐらいにしていただけると助かるなと(笑)」  ラブホテルは、やはり“非日常”な空間。それだけにホテル側の価値観も、一般的なホテルとは大きく違うようだ。<取材・文/諏訪ミツ雄>
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