更新日:2023年05月17日 13:30
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ビビンバにデミカツ!実演に行列必至の新作肉駅弁/第55回駅弁大会レポ

会場奥の大行列の先には……

デミグラスソースの甘い香りが漂っている

 会場を巡っていると、珍しく会場の最奥で大行列に出くわした。人々のお目当ては岡山のご当地グルメ「デミカツ」を使った初登場の駅弁「岡山名物デミカツ丼」(岡山県 山陽本線 岡山県/1500円)だ。こちらは限定200食で「第55回記念特製丼」に入っているものだ。  たしか岡山には「あったかえびめしとデミカツ丼」という加熱式の駅弁があったが、そこから「デミカツ丼」が独立したものだろう。実演ブースからは甘い「デミグラスソース」の香りが漂っており、行列する人々を楽しませている。

三元豚のカツの下には茹でキャベツが

 掛紙を外すと、三元豚のロースカツが鎮座。その上にはデミグラスソース、ノスタルジーを感じさせるグリンピースも載っている。福井のソースカツ丼駅弁は食べたことはあるがデミグラスソースは初めて。陶器の丼にうっすらぬくもり感じつつ、カツをかじると、意外や軽い食感。豚肉の旨味、脂の甘味もしっかりとしている。ソースは予想したよりも甘くなく、「大人の味」だ。カツの下には茹でキャベツ、シャクシャクとした食感でカツとご飯を繋いでくれる。

ご飯の下から角煮が2コも出てきた!

 食べ進めると、なにやら箸に当たる感覚が。ご飯を“掘る”となんと豚の角煮のお出ましだ。ゴロゴロとした角煮は2つも入っており、食べごたえは充分。カツ&角煮の豚づくしに大満足なのだが、苦言をひとつ。デミグラスソースが少なすぎる……せっかくの自慢のソースをもっと食べたい、ご飯に塗りたくって食べたい。チラシの写真が「デミだく」だったので、ちょっと拍子抜けしたのは偽りざる本心だ。

駅弁マニアには嬉しい「第55回記念の丼」

今年は駅弁誕生135周年記念だそう

 会場を歩けば歩くほど食べてみたい駅弁が増えていく。明日は会場でみつけた「珍駅弁」「マニアック駅弁」をご紹介します。 取材・文・撮影/駅弁記者(参加=13年連続18年目)
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【第55回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月8日(水)~21(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※14(火)は午後5時、21(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2020/
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