たこやき御飯に広島焼風! 超個性派駅弁今年も現る/第54回駅弁大会レポ
2週間に渡る会期も、後半戦に入った第54回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会。記者も連日会場に足を運び、全国の駅弁やうまいものを堪能している。
毎朝、会場で並んでいるともらう折込チラシを見るたびに、気になっていた駅弁があった。いわゆる「意欲作」と記者が呼んでいる「超個性派駅弁」である。
第47回の「おでん風駅弁」、第48回の「ラーメン駅弁」など、インパクトのある駅弁が大会の話題をさらうこともあるのだが。
そんななか今回、手にとったのは今大会初出場の「たこやき御飯」(大阪府 東海道本線 大阪駅/1000円)。第48回に「大阪名物 いか様べんとう」というソース味の大阪名物をフィーチャーした駅弁があったが、今回は大本命のたこ焼きである。
毎年出品が少ない”駅弁砂漠”の大阪。今回も「たこやきご飯」が唯一エントリーしており、「いか様べんとう」同様、兵庫の有名調整先が製作を担当していた。
この駅弁は輸送コーナーでの販売。開店と同時に輸送コーナーになだれ込んで手にとったが、結構な人々が、記者同様「たこやき御飯」をレジカゴに入れていた。
パッケージはいわゆる”コテコテ”の配色。タコとたこやきのイラスト、「大阪名物」と大書きされている。しかし、そこに添えてあるキャッチに一瞬固まった。「ごはんのおともはたこやきでっせ!」。
よく、お好み焼をおかずに白飯を食えるか? という関西人特有の議論があるが……。
さっそくパッケージを開けると、素焼きのたこ焼きが8コ、ソース、鰹節は別添えである。そしてタコの出汁で炊いた「たこ飯」。タコ煮と紅生姜がトッピングされている。おかずは、さつまいも、タコ煮、かぼちゃ……女性が好きなもののたとえで、大阪を舞台としたかつての朝ドラ「芋たこなんきん」にかけてあるのか。
さっそく”おかず”であるたこやきから。まずは何もかけずひと口。意外やふわっ&トロッとして、厚みのある生地。タコがしっかりと入っているのを確認する。どちらかと言えば神戸の明石焼きのような口あたり。ソース、鰹節をかけると、しっかりとたこ焼きの味になる。そしてご飯をいただく。たこ飯なので、たこ焼きと一緒に食べてもなんら違和感はないことに驚いた。
ひとつ注文をつけるとしたら、たこ焼きにかける青のりが欲しかった。思ったほど濃ゆい味ではないので、パクパクと食べられる。しかし、おかずが炭水化物ゆえ、完食もお腹はパンパンだ。
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【第54回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会】
1月9日(水)~22日(火)
京王百貨店新宿店7階大催場
午前10時~午後8時 ※22日(火)は午後6時閉場
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2019/index.html
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