パチプロも遠征する先行導入店は本当にアツかった!
パチンコメーカーには直営店があるのをご存知でしょうか。全国的には知らない方も多いかと思いますが、京楽・ニューギン・daiichi・三洋の4つのメーカーは、自社が経営するパチンコホールを持っています。普通のホールとの相違点は、簡単に言ってしまえば「自社台を特別扱いしているかどうか」の一点。ただこの要素だけで、普通のホールにはない独特の空気感があるのです。
そこで今回は、メーカー直営店と先行導入についてご紹介します。また、実際にニューギン直営店に行き、先行導入されていた「P花の慶次~蓮」の実践も行ったので、その実戦模様も簡単にご紹介しましょう。
先程挙げた4つのメーカーは、自社の機種をいち早く導入する「先行導入」を行っています。京楽は「フィールドテスト」と呼んでいるので、全国導入前に何かしらのテストするために行っているようです。この先行導入には多くのパチンコライターやユーチューバーがやってきて、「最速実戦!」などと銘打って誌面や動画で新機種の紹介をしています。まだ全国で導入されていない機種を紹介できるのは、雑誌や動画のネタとしてはもってこいですから、人気機種だと各攻略誌のライターやパチンコ系動画配信者が行くのも納得です。
導入から数年が経ち、普通のホールではあまり見かけなくなった台が設置されている点も、直営店のいいところのひとつです。最近ではみなし機問題もあり、古すぎる台は設置できなくなりましたが、直営店ならギリギリまで生き残っている台があります。一例として、サンシャイン京楽平針店には、5年以上前に導入された「CR ぱちんこ よしもとタウン」が4円パチンコで打つことが可能です。近所のホールでは打てなくなった懐かしの機種を求めて、わざわざ旅打ちに来る人もいるくらいです。また、あるパチスロ雑誌編集者に聞いたところ、以前は本当に「幻の台」が先行導入店では打てたと言います。
「’00年の半ばくらいまでは、一部のホールで新しいスロットを先行導入して客の反応を確かめることがあった。私が打ったのはアルゼのペイントマンというCT機。先行導入店でテスト導入されていると聞いて行ったんだが、座っているのがほとんど攻略誌の連中(笑)。ちなみにこの台はCT中の目押し難易度が非常に高く、一般の客にはレベルが高すぎて不評でそのままお蔵入り……(苦笑)。ホールで打ったことがある人なんか、日本中探しても100人くらいじゃないだろうか」
また、直営店の大きな特徴の1つに、他店ではあまり見られない大胆なレイアウトが目を引くこともあります。今回は調査として「パーラーニューギン」に行きましたが、このホールはとにかく慶次一色。外観だけでなくトイレの中まで、レイアウトが慶次だらけ。今回は「P花の慶次~蓮」の先行導入期間でしたが、特別というわけではなく、普段からこのレイアウトとのこと。もちろん他社機種も導入されていますが、これを見たら慶次を打たずにはいられません。
他のメーカーでも三洋はカウンター横にマリンちゃんの置き物があったり、京楽は景品コーナーにAKB48など多くの京楽機種グッズが飾ってあったりと、そのメーカーのファンには堪らない空間が創られています。レイアウトの効果もあり、パーラーニューギンで花の慶次を打つことや、パチンコ三洋で海物語を打つことは、直営店特有の「ホーム感」を楽しむことができるのです。
先行導入とは、いったい何なのか?
レアな機種も設置され、独特の雰囲気が味わえる
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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