デジタル

スマホの“画面ロック”を怠ると…起こりうる最悪のリスク

他人の個人情報も……

スマホ そしてAndroid、iPhoneに共通するのが「SNSアカウントの危機」である。他人のSNSアカウントを乗っ取るとしたら、スマホを盗むのが一番手っ取り早い。また、SNSのダイレクトメッセージ機能を閲覧して「誰とどのようなやり取りをしたのか」ということまで筒抜けになる。これとeメールの送受信記録、LINEのやり取りを照らし合わせれば、数人もしくは数十人分の個人情報が悪意ある者の手に渡ってしまうのだ。  ところが、当のスマホ所有者が「数十人分の個人情報を持っている」という自覚があるか否かは別問題。  というのも、「自分は大した人間ではない。だから、そこまで広い交友関係を持っているわけではない。スマホの中身を誰かに見られたところで、せいぜい電話帳に書いてあることくらいしか分からないはずだ」という発想のままスマホを扱っている人が確かに存在する。  それは謙遜などとは言わない。スマホは少し使うだけでも様々な情報が集積していく道具だということに、ただ気づいていないだけだ。

画面ロック設定は必須!

 画面ロックをしていないせいで、誰かにキャッシュレス決済サービスの残高を使われてしまうということももちろんある。銀行口座やクレジットカードに紐付けされていれば、そこから大金を使われてしまう可能性もあり得る。  が、逆に画面ロックをしていればスマホの盗難に遭っても中身まで盗まれることは滅多にない。最新ナンバーのiPhoneの場合は顔認証システムFace IDが実装されているが、これを本人以外の人物が破ることはまず不可能と言っていいだろう。  Face ID実装機種でなくとも、PIN認証による画面ロックだけで効果は十分だ。iPhoneのApple PayやAndroidのGoogle Payを利用するにしても、スマホ所有者がある程度能動的にセキュリティー対策を施す必要がある。最後にもう一度だけ、書かせていただきたい。画面ロックはしてますか?<文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
1
2
おすすめ記事