恋愛・結婚

“オンラインデート”に集うおじさんの生態。底辺グラドルが潜入調査

外出自粛が解けた後に会える相手を探していた

 最後に「パパ活初心者です」と照れ笑いする清野正孝さん(39歳・仮名)。某有名スポーツ選手に似ていた。 「オンラインデートは初めてなんです。スタッフさんから『決まるまで誰とは言えないけど普段出会えない方と出会えますよ』って言われて。楽しみにしていました」  何だか気恥ずかしくなってしまった。普通にモテそうな感じがしなくもないが、なぜ、そんな彼がパパ活を始めたのだろうか。 「ずっと海外勤務だったのですが、久々に帰国したら友人に『パパ活したことないの?』って言われて。パパ活が何のことかわからず、お恥ずかしい話ですがハムカツとか串カツとか、新種のカツだと思っていたぐらいです」  そこでパパ活がどんなものか検索してみたところ興味がわき、「ユニバース倶楽部」の入会に至ったそうだ。 「登録したのは今年3月の終わりで自粛ムードが強まった頃です。この状況なので、オンラインデートはとてもありがたいですね。外出ができるようになったら実際に会える子を探そうと思って……」  じつは、会社では「そこそこの立場にある」という清野さん。 「いまは普通に外を遊び歩くことはできないので……。部下はテレワークでも僕は出社しなければいけない日があります。その空き時間にオンラインデートをしようと思って。同じような人は多いんじゃないかな?」  さて、男性側はメリットを感じているようだが、女性側としてはお手当が5000円という部分を見ると、安いと思う人もいるかもしれない。筆者がこれまでパパ活市場を取材してきた経験上、お茶やご飯をご馳走になったうえ、平均1万円程度のお車代がもらえるからだ。  個人的には30分で5000円、6回オファーがあれば3万円が手に入ることを考えれば、悪くはないと思う。  今回、筆者は取材を兼ねていたが基本的にオンラインデートは、その後“実際に会うこと”を想定したうえでの会話となる。30分とはいえ、事前のプロフィールや顔写真ではわからなかったお互いの雰囲気や性格を知ることができるので、実際に会うか会わないかの判断が可能。無駄がなく、効率的ではある。  新型コロナウイルスの影響は多くの人たちを巻き込み、終わりが見えない状況だが、安心して外でデートができる日が再び来ることを願う。<取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。『bizSPA!フレッシュ』『BLOGOS』などでも執筆。X(旧Twitter):@sally_y0720
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