更新日:2022年10月07日 18:09
恋愛・結婚

客と“コロナ結婚”したキャバ嬢、相手に選んだのは上客ではなくて…

 緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大された。“接客を伴う飲食店”の休業要請もあり、「働きたくても働けない」と嘆くキャバクラ嬢などのナイトワーカーは多い。  彼女たちにとっては、まさに死活問題。スマホやパソコンなど自宅から利用可能で三密を避けられるオンラインキャバクラが出現。TwitterなどのSNSでは“パパ活”に励むキャバ嬢も見受けられるなど、だれもが生き残りをかけている状態だ。
キャバ嬢

※写真はイメージです(以下同)

 そんななか「結婚してキャバ嬢を辞めることにしました」と電話越しに話すのはキャバ嬢歴8年の茉里奈さん(28歳・仮名)。少し前まで繁華街の高級キャバクラ店に勤めていた。そんな彼女は、決して上客ではなかった一般男性と結婚したという。今回、いかにして“コロナ結婚”に至ったのか理由を聞いた。

上客ではなかった彼を夫に選んだ理由

「4月頭からお店が休みになって、状況次第で開けるって話だったんです。はじめは1週間ぐらいかなぁと呑気に構えていましたが、毎日コロナの感染者は増え続ける一方。ニュースでも『ナイトクラブの自粛を……』って言われ続けたじゃないですか。このままずっとお店の自粛状態が続いたら本当にどうしようって思い始めて」  先行きが見えないなかで気持ちが不安定になり、次第にうつっぽくなっていった。そんなとき、相談に乗ってくれたのが今の夫だという。もともと彼は、客のひとりだった。 「まわりでは気にせず外出する子もいたけど、万が一、自分がコロナの保菌者で誰かに移してしまったらとか、いきなり発症して重篤化してしまったらとか考えてしまって。ひとり暮らしだし、恋人もいないし、どうなってしまうんだろうって。働かないまま暮らしていけるほど貯金もない。そんなことを彼は毎日、LINEや電話で聞いてくれたんです」  多くの客から連絡がきたものの、食事や飲みの誘いばかり。なかには「パパ活」をもちかけてくるものまであり、茉里奈さんは「全然乗り気になれなかった」と振り返る。  そんななかで彼に悩みを相談するうちに、ささやかな“デート”をすることになった。 「外出自粛とはいえ、多少は運動したほうがいいって言うじゃないですか。それで一緒に散歩したんです。けっこう距離をとって、お互いにマスクして。そこで急に『今言うことじゃないけど、コロナが落ち着いたら付き合って欲しい』って言われて。だけど私は、『付き合うんじゃなくて結婚しよう』って逆プロポーズしました」  想いを寄せていた彼女から、まさかの逆プロポーズ。彼も驚いた様子で慌てふためいていたそうだが、快諾してくれたという。 ガラスのシューズ 恋人という関係を飛び越え、いきなり結婚までしたいと思った理由は何だったのだろうか。じつは彼、職業は銀行員で一般的には高給取りなのだが、茉里奈さんが抱えている客の中では、決して上客ではなかったそうだが……。 「もちろん、勢いもありました。お客さんでもっとお金持ちもいたし、何人にも口説かれていたけど、彼を選んだいちばんの理由は堅実なところです。私のことを指名してくれていたけど、お金の使い方が良い意味で普通というか。シャンパンは私の誕生日に1回だけいちばん安いのを入れてくれた。それが逆に信頼できると思ったんです」  キャバクラで大金を使えばいいというわけでなかった事実に、ある意味、衝撃だが……。
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コロナショックで“安定”が大事だと思い知った
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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