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芸能界を引退した渡辺麻友さんが成し遂げた“完璧なアイドル”としての功績

「まゆゆ」の愛称で親しまれてきた元国民的アイドルの渡辺麻友さん。そんな彼女の芸能活動引退が今年の6月1日に発表された。「サイボーグ」と親しみを込めて称されるほど、“鋼のアイドル道”を貫いた彼女は、一体どのようなアイドル人生を送ってきたのか、改めてその歴史を辿ってみよう。
渡辺麻友

画像は、渡辺麻友「Best Regards!」のCDジャケット

 2019年の9月以来、メディアへの出演がパタリと止み、SNSの更新も当時は2020年元旦の挨拶投稿が最後となっていた。このことが世間やファンの間でも話題になっていた最中の突然の活動終了宣言は、まさに青天の霹靂であった。  活動終了の理由としては、所属事務所に渡辺さん本人から「健康上の理由で芸能活動を続けていくことが難しい」と申し入れがあったことが決定打となったようで、本人の意思を尊重する形で契約が終了した。そしてアイドルを引退するのと同時に、芸能活動自体も終了に至ったようだ。オフィシャルサイトやSNSは6月1日をもって閉鎖されており、その去り際は“実にまゆゆらしい潔さだ”と多くの賞賛の声が挙がった。

初期から卒業までAKB48の人気を牽引

 渡辺さんがAKB48に加入したのは2006年、彼女が当時12歳の時であった。その後、瞬く間に人気を掴み取り、初期のAKB48選抜総選挙の上位メンバー前田敦子、篠田麻里子、板野友美、大島優子、高橋みなみ、小島陽菜らとともに「神7(セブン)」と呼ばれ、AKB48の人気を牽引する存在となっていった。  まゆゆのトレードマークと言えば、頬に少しかかる髪の毛を残した、まるでアニメから出てきたかのような見事なツインテール。しかし2012年5月発売の『真夏のSounds good!』のMVではツインテールの位置が以前より下がり、同年8月の『ギンガムチェック』のMVではポニーテール姿や、髪を下ろした制服姿を披露して話題を呼んだ。トレードマークの変遷について渡辺さんは、ラジオ番組内で、前田敦子の卒業や新メンバーの加入などもあり、“妹キャラ”から卒業していくにつれて髪型も変わっていったと語っている。  徐々に外見やそのキャラクターを成長させていった渡辺さんだが、その人気はいささかも衰えず、出場した計9回のAKB48選抜総選挙ではいずれもトップ5入りを守り続け、卒業までAKBの顔となって最前線に立ち続けていった。

AKB48、渡り廊下走り隊、ソロの3路線で活躍

 意外にもAKB48グループの人気メンバーによく見られる「グループ兼任」などはなかった渡辺さん。しかし派生ユニットやソロとしての活動は積極的に行ってきた。事実、派生グループである「渡り廊下走り隊」の解散ライブでは、渡辺さんは「一番私らしくいられる場所だった」というコメントを残している。  ソロデビューは、自身の初主演作でもあった2012年2月のドラマ『さばドル』(テレビ東京系)の主題歌『シンクロときめき』が最初。その後も何度もソロでのCDリリースを行なっている。2017年にはベスト盤である『Best Regards!』が発売されるなど、ソロとしての活動でも高い人気を誇っていた。  しかし、そうした積極的な活動でメインのAKB48での活動が疎かになる、なんてことはなく、2014年開催の第6回AKB48選抜総選挙では、なんと159854票を獲得。栄光の総選挙1位、そして新曲『心のプラカード』のMVでのセンターの座を勝ち取ったのだ。だが、それ以前からも渡辺さんは2013年の『So long!』や『さよならクロール』、2014年の『ラブラドール・レトリバー』と、複数の作品ですでにセンターを務める実績を持っていた。総選挙1位という快挙は、初期メンバーが続々と卒業していったグループを引っ張り続けた彼女の活躍を思えば、必然だったのかもしれない。
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紅白歌合戦で有終の美を飾る
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